特に衝撃を受けたのが、最終日の15番で、早朝の日本をヒヤッとさせたあのショットだった。「236ヤードを4番アイアンで打って250ヤードくらい飛んでた。池に落ちたけど、弾道にびっくりしました。ドライバーもドローとフェードを打ち分けていたのですごいなあと思いました」。2019年の「オーガスタナショナル女子アマチュア」出場時に、金谷拓実と練習する松山の姿を近くで見かけたが「近寄れなかったです」と、そのオーラに圧倒された人物の快挙に目を輝かせた。
そして自身も米ツアーで結果を残すチャンスに向け、好発進を決めた。「米ツアーに出ているからとプレッシャーはかけたくない。チャンスを楽しんで思い出を作りたい」と明日もマイペースを貫いていくつもりだ。「すごくうれしいけど、まだ初日。自分のゴルフをあまり褒めたくない。優勝したら今週は良かったと言えるけど(笑)」。梶谷翼のオーガスタ女子アマ制覇、そして松山と日本勢の優勝ラッシュに沸く海外で、今度は自らがその名前を刻むことはできるか。

