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劇的チップインで優勝戦線に踏みとどまる 片山晋呉がシニア初Vにジワリ3打差 「最初から勝とうと思っている」

いくつになっても闘志の炎は消えない。50歳・片山晋呉がどうしても勝ちたいワケとは。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年10月8日 09時00分

<日本プロゴルフシニア選手権 3日目◇7日◇サミットゴルフクラブ(茨城県)◇7023ヤード・パー72>

あざやかなチップインで優勝戦線に踏みとどまった。首位と5打差の16位タイから出た片山晋呉は最終18番パー5で、グリーン奥からの3打目を直接沈めてイーグルフィニッシュ。1イーグル・2バーディ・2ボギーの「70」と2つ伸ばして、首位と3打差の7位タイに浮上。シニア1年目での初優勝をかけて最終日に臨む。

シニアでは超若手 片山晋呉のドライバースイング【連続写真】

「今日終わって4打差なら明日(最終日)は楽しみかなという感じでスタートしました」。ジワジワと上位に迫る作戦だったが、17番まで2バーディ・2ボギーのパープレー。「(今日は)すごく大きいスコアが出るピン位置ではないので、僕がいいスコアでいければと思いながらやっていましたけど、そう簡単にいかないのがゴルフです」。片山の読み通り上位陣は伸び悩んだが、片山も足踏みが続いた。

最終18番で2オンを狙ったショットはグリーン奥まで転がった。ピンまで20ヤードほど。深いラフから放ったアプローチは「少し強かったけどイメージどおり」と2バウンドして転がったボールがカップに吸い込まれた。

17ホールはフラストレーションのたまる内容だったが、最後の最後に見せ場を作って飯島宏明ら3人が並ぶ首位と3打差で終えることができた。「明日に向けて最後は大きい」とうなずいた。

レギュラーツアーでは31勝を挙げる永久シード選手。1997年から続く賞金シードは25季連続。尾崎将司の32年に続く、歴代2位の記録を継続中。今年1月に50歳となり、レギュラーとシニアを掛け持ちして出場している。

目下の目標は海外シニアメジャーでの優勝だ。日本シニアツアーの賞金ランキング4位以内に入れば「全米プロシニア」と「全米シニアオープン」、同2位以内に入れば「全英シニアオープン」の出場権が付与される。海外メジャーの切符を狙う片山は、国内シニア5試合に出場してトップ10入り3回で賞金ランキングは13位。今大会を含めて残り6試合。4位以内に入るためには、ギアを上げて賞金を加算していきたい。

現在の獲得賞金約701万円の片山は、1位のプラヤド・マークセンとは約2100万円差、4位のI・J・ジャンと約1100万円差がある。今大会の優勝賞金1000万円を加算できれば、賞金王レースにも加わることができる。現状では今後、レギュラーとシニアのどちらに出場するか決めていないが、シニアに出る試合はすべて優勝する気持ちでいる。

賞金ランキングは「相手があることだから」と自力で上積みしていくしかない。「最初から勝とうと思ってきているので、明日どうなるか、それだけですね」とシニア1年目での初優勝、そして賞金王レースをにらんで最終日を戦う。

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