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河井博大が“河井タッチ”から脱却 面白いように入ったパットのポイントは「緩まないインパクト」

河井博大が“河井タッチ”から脱却 面白いように入ったパットのポイントは「緩まないインパクト」

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年6月5日 15時22分

“河井タッチ”から脱却 河井博大がトップ3入りで存在感
“河井タッチ”から脱却 河井博大がトップ3入りで存在感 (撮影:ALBA)
すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント 最終日◇4日◇イーストウッドカントリークラブ(栃木県)◇6867ヤード・パー72>

国内シニア第3戦の「すまいーだカップ」の最終日に、実質シニアルーキーの河井博大が8バーディ・1ボギーでこの日のベストスコア「65」をマーク。首位と2打差のトータル9アンダー・3位タイに入った。シニア3戦目にして存在感を示したが、自身のウィークポイント克服に光明を見出した。

満面の笑みで優勝カップを掲げる62歳・真板潔【写真】

「(カップまで)5歩のパットがよう入ってくれました。同組の(平塚)哲二は昔からよく一緒に回りますが、『博大がこんなに入ったの初めて見た』と。自分でも記憶にないです。チャンスをほとんどモノにできました」と振り返った河井。前半の1番と8番は1メートル前後とショットをつけてのバーディだったが、後半奪った6つのバーディのうち「4歩」が1回、「5歩」が4回と4〜5メートルを沈めてのモノだった。

河井が残り距離を“歩数”で表すのは、中学時代からのこと。スタート前の練習グリーンで歩数によって振り幅などを決めてタッチを合わせる。本グリーンでは歩測をして、それに応じてストロークをするため大きくタッチがズレることはない。昔からの“クセ”で今でも歩数で表している。

タッチが大きくずれることはないが、カップの直前で止まる“寸止め”が多く、昔からの課題だった。河井は2000年以降シード権を取ったり、失ったりを繰り返していたが、プロ16年目の2011年「日本プロゴルフ選手権」でツアー初優勝を遂げた。フェアウェイキープ率やパーオン率ではトップクラスを誇るショットメーカーだが、グリーン上で苦しみ、勝ち星は1に終わった。強気のタッチでパット巧者として有名な谷口徹には寸止めすることを「河井タッチ」と揶揄(やゆ)されたこともある。

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