＜KKT杯バンテリンレディス 2日目◇13日◇熊本空港カントリークラブ（熊本県）◇6518ヤード・パー72＞
17番パー4で10メートルをねじ込み、18番パー5は残り70ヤードの3打目をピンそば1メートルにぴたりとつけた。41位からスタートしたアン・シネ（韓国）が上がりの2連続バーディでアンダーパーに戻し、トータル1アンダーの22位タイで決勝ラウンドに進んだ。
タイトミニのスカートなど上下カーキ色のウェアで男性ギャラリーの視線を独占したシネだが、ラウンド後は疲労困ぱい。それでも、2試合ぶりの予選通過に口は滑らかだった。
「こんなに（グリーンが）硬いのは初めて。疲れました。頭を使いすぎて、途中で倒れそうだった。きょうのウェアはミリタリーカラーで戦闘服みたいでしょう。戦う気持ちでやりました」
硬さを増した熊本空港CC名物のグリーンとフェアウェイに全集中で対応し、6バーディを奪取した。15番パー4ではグリーン手前のバンカーからホームラン。奥のバンカーに入れてトリプルボギーを叩いた。「残念です」と口をとがらせたが、この日の全選手の平均ストロークは73.7944。難コースを相手に「バーディを6個も取れたし、最後の2ホールも良かった」と満足度は高かった。
日本ツアーへ5年ぶりに復帰して6試合目。長丁場のツアーはまだ序盤だが、久しぶりの連戦に疲れも溜まってきた。「後半にスコアを落とすのも体力的に問題があるからだと思う。しっかり体調を整えたい」と夏場に向けて課題が見つかったのも収穫ととらえている。
3月の「アクサレディス宮崎」では自己最高の10位に入った。3度の予選落ちはあるが、確実にレベルアップは果たしている。先日は自身のSNSに東京都内で撮影した桜の写真を投稿。「本当にきれいでした」と感動したが、自身はまだ三分咲きか。満開を目指すセクシー・クイーンが最終日にさらなるバーディラッシュに挑戦する。（文・臼杵孝志）
