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ルーキーのプレー姿を見て「懐かしいな」 黄金世代・小祝さくらが語った“若手選手”への想い

黄金世代もいまやツアーで中堅という立場に。小祝さくらが語った“若手”への想い。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年7月22日 11時00分

小祝さくらが“若手の台頭”について語った
小祝さくらが“若手の台頭”について語った (撮影:佐々木啓)

<明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日◇20日◇仙台クラシックゴルフ倶楽部(宮城県)◇ 6642ヤード・パー72>

日本の女子ゴルフ界において“若い力”の象徴でもあった黄金世代も、27歳になる年を迎えている。いまやツアーをけん引する立場になっていることを感じさせたのが、小祝さくらの優勝会見だった。今季出場17試合目にしてシーズン初優勝(通算12勝目)を手にした小祝は、こんな想いを語っていた。

【連続写真】約10y飛距離が伸びた小祝さくら…その秘密は?

「特にルーキーの子だったり、若手の勢いもすごい。本当に負けないように頑張らなきゃなっていう風に、いい刺激をもらいながらやっています」

昨年のプロテスト合格組では入谷響が6月の「ニチレイレディス」でツアー初優勝を飾った。それ以外にもメルセデス・ランキング(MR)10位につける荒木優奈ら、毎週のようにルーキーたちが上位で大会を盛り上げている。また今季から、昨季女王の竹田麗央や、山下美夢有らツアーの顔役たちが米ツアーに参戦。その影響で“群雄割拠”とも表現されるツアーは、現在MR1位に立つ佐久間朱莉や、小祝と同じ北海道出身の内田ことこら、すでに今季6人もの初優勝者を生み出している。

小祝にとっては、長年、ともにプレーしてきた選手たちが海外でプレーする姿も、「みんな活躍しているし、日本から見てますけど、本当にいつもすごいなって思っています」と力になる。それと同時に日本を主戦場にしているなかで、上記したような若手の存在も発奮材料になっている。宮城では、予選ラウンド2日間を入谷とプレーしたが、そんな気持ちが強まったと思わせるような言葉も聞こえてきた。

「初めて一緒に回ったんですけど、すごい飛距離が出ると聞いていたので、どんな感じのプレーをするのか楽しみにしていました。そしたら、曲がらないし、飛ぶし、パッティングもうまいし、で。『これは優勝するよな』と思いました。勢いもあって、自分が若かったときを思い出して、懐かしいなと思いながら一緒にプレーをしていました」

“若手のカベ”として立ちはだかる…という意識について小祝に聞いてみると、「いや、それは全然…」と首を横に振る。あくまでも同じツアーで戦う選手として、切磋琢磨するという気持ちのほうが強い。それは「負けないように頑張らないとって、すごく感じました」という言葉を繰り返したことからもうかがえる。

2017年にプロテスト合格を果たした小祝が初優勝を挙げたのは、プロ3年目、21歳の時。何度も惜敗を経験しながら、19年7月の「サマンサタバサレディース」でトロフィーを掲げた。そこから今回の優勝で、7年連続勝利中。これは継続している選手のなかで最長の年数だ。21年には4勝を挙げているが、そういった時の“勢い”を、今の若い選手たちに重ねているのかもしれない。

今後の目標は「複数回優勝とメジャーで勝つこと」。そして来週には海外メジャーの「AIG女子オープン」(全英)でも戦う。女王への意識については、「そこはあまり考えていなくて…。とにかく毎試合、優勝を目指して頑張るのが目標」と肩ひじ張ってないが、ツアー屈指の人気者は後輩たちにその背中を見せながら、これからも女子ゴルフ界を引っ張ってくれるはずだ。(文・間宮輝憲)

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