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小林夢果が圧倒的飛距離でバーディ量産 ジャンボお墨付きの“合わせ技”

ジャンボ尾崎の秘蔵っ子、小林夢果がツアー初優勝へ好スタートを切った。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2024年6月14日 17時34分

小林夢果が驚異的な飛距離でバーディを量産した
小林夢果が驚異的な飛距離でバーディを量産した (撮影:米山聡明)

<ニチレイレディス 初日◇14日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6584ヤード・パー72>

汗ばむ夏の陽気となった3日間大会の初日。小林夢果が7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、6アンダー・首位タイ発進を決めた。

お誕生日会で満面の笑みを浮かべるジャンボ尾崎【写真】

初日はすべてのパー5を含む、7つのバーディを量産。前半上がりの18番パー5(506ヤード)では、エッジまで残り180ヤード地点へティショットをかっ飛ばした。545ヤードの7番でもセカンドがエッジまで205ヤードと圧倒的飛距離を見せつけた。初日のドライビングディスタンスは竹田麗央に次ぐ288.5ヤードを記録した。

同組だった堀奈津佳も「(下部ツアーの)ステップでも会ったことがあるのですが、さらに飛ぶようになっていました。気持ちがいい振り切りで、自分もギャラリーになった気分でした」とその飛びに目を丸くした。

気温も上がり振れるようになるこの季節。「夏がチャンス」とばかりに、飛ばし屋はここから本格始動する。小林は今季、首位発進は3回目。過去2回の結果は「アクサレディス in 宮崎」で3位、「リゾートトラストレディス」で5位といずれも好成績を残していることから、おのずと今大会でも初優勝の期待がかかる。

小林はリランキング2位で中盤戦の出場権を確実なものとしているが、好調の要因はドライバーが「曲がらなくなった」から。さらに、今まではドロー一辺倒だったが「ドライバーは軽いドローに、セカンドショットはフェードで狙えるようになった」と弾道を打ち分けられるようになったことも大きい。また師匠である尾崎将司からも「『ドライバーはドローで、アイアンがフェードっていう人はいないので、そのまま成長していけ』と言われました」とお墨付きだ。

「初日に伸ばさないと、2〜3日目もいい感じで上がれないというのが前半戦にあったので、初日が大事」と最高のスタートダッシュを決めて見せた小林だが、飛ばし屋ならではの悩みもある。セカンドを短い番手で打てるが、バックスピンで戻ることもしばしば。今大会はグリーンが小さいことから、いつも以上にスピンコントロールに神経を使う。

「かなり難しかったです」と飛距離だけでは制圧できないのが新袖コースだ。それでも、「同じゴルフをするだけ」。2日目以降も持ち前の飛距離を武器に新袖攻略を目指す。(文・齊藤啓介)

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