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姉・日向子も認める強心臓 渋野暉璃子がホロ苦デビューで見せた光【記者の目】

姉・日向子も認める強心臓 渋野暉璃子がホロ苦デビューで見せた光【記者の目】

配信日時:2022年11月22日 09時32分

それでも、姉と同じ、いや、姉以上とも思える強さを随所に感じられるところがあった。負けん気と振り抜きである。

初日、1番、2番と連続ボギーで迎えた3番はパー4だが320ヤードと短い。しかもティショットは打ち下ろし。多くの選手が短い番手でティショットを刻みバーディを狙っていくホールだ。だが、暉璃子は迷わずドライバーをチョイス。姉譲りの“マン振り”素振りを2度ほど行うと「ドライバーで軽め」なんてことは一切なくこの日一番とも言えるほど振り抜いて、エッジまで25ヤードのところまで運んだのだ。

さらに、2日目の10番ホールではティショットをOBとして、打ち直しでも思い切り振り抜いて、こちらも打ち下ろしが相まって290ヤード近いビッグドライブ。ミスの後でも縮こまらない強さがあった。

まだプロの怖さを知らないだけかもしれない。賞金も、もっと言えばシードもかかっていないだけかもしれない。しかし、ドライバーを振り抜く、ということが難しくなっている選手が少なくないのもたしかだ。一方で、姉は海外メジャー優勝という状況でワンオン可能なパー4でドライバーを振り抜いていた。DNAだけで片付けることはできないが、ほかの選手よりも上回っている部分と言っていいだろう

もう一つ、姉譲りな部分があった。レギュラーツアー初のバーディとなったのはクラブハウスに近い9番。「みなさんが見ている前でバーディが獲れてよかった」と注目されるところで強さを発揮するところも同じ遺伝子を感じさせた。

もちろん、課題は山ほどある。細かいことを言えばキリがない。ただし、大学生となって人生で初めてゴルフ部に入部、本格的に始めたのはここ数年と考えれば、技術面、試合の経験が足りないのは仕方がない。それよりもビビらずに思い切ってできるか。今の実力を100%発揮できるか。そこをクリアできたのはまず一歩目だ。「強心臓過ぎて、本当、欲しいレベル。うらやましい」と日向子が話す逸材はここからどうやって進化していくのか。(文・秋田義和)

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