<ANAオープン 最終日◇20日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7006ヤード・パー72>
男子ツアーの“陸サーファー”川上優大が「64」をマークし、今季初のトップ10入りとなるトータル15アンダーの9位でフィニッシュした。昨季は長髪を後ろでまとめ、今季は金髪。どことなくサーファーの雰囲気が漂うが、意外にも海が苦手だ。幼少期におぼれた経験がトラウマになっているという。
「5歳か、6歳だったと思うんですけど、ハンドルが付いてる浮き輪ってあるじゃないですか? あれに乗っていてひっくり返って足が抜けなくなったんですよ。何秒か、ホントに死ぬなって思って、それから海に入るのは好きじゃないです」
着用するウエアはサーフブランド「GOTCHA」(ガッチャ)のゴルフライン、整えられた眉にゴルファーとしては個性的なヘアスタイル。そんな男が海を苦手とする理由をこう説明した。
さらにしょっぱいのも得意ではない。「ハワイでシュノーケリングにチャレンジしたことがあるんですけど、唇に潮がつくのも嫌で、これは根本的にダメだなって」。川上にとって海は泳いだり、マリンスポーツを楽しむところではなく、眺めるもの。ただし、この日はコース上で、海では乗らない波に乗った。
「朝からチャンスにはつくんですけど、満足のいくパットができなくて気持ち悪い感じだったんですけど、5番でイメージを変えたら初バーディ。最初はぎこちなかったけど、後半は慣れてきてパットが決まりました」。爆発のきっかけとなった5番のバーディパットは4メートルの上りのフックラインだった。
「初日はひどいゴルフで予選通るかどうかの位置だったんですけど、2日目の後半からアドレスを意識したら良くなって、ビッグスコアが出ました」。2日目の後半はアウトで「29」、そしてこの日はインで「30」と爆発力を発揮した。
次戦の「リシャール・ミル チャリティトーナメント」(石川県/朱鷺の台カントリークラブ)は昨季自己最高の4位に食い込んだ大会。昨年とコースは変わったが、大会にはいいイメージは持っているはずだ。
「初めてのコースなんですけど、今週とは全くタイプが違うと思うので、仕切り直していけたらと思います。リランキングが良くないので、後半戦は限定的な出場機会になりますけど、出られる試合で結果を出せたらと思っています」。陸サーファーはしっかりと地に足をつけて、次なる戦いを見据えた。(文・田中宏治)
