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日本勢6人目の快挙 目澤秀憲コーチが桂川有人を祝福「早く成果が出て良かった」

大一番でのチャンスをものにした桂川有人。今季からコーチを務める目澤秀憲氏に話を聞いた。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2024年4月28日 19時19分

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 最終日◇28日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

日本勢6人目となるDPワールドツアー(欧州ツアー)制覇を母国のファンの前で達成した桂川有人は、今季から松山英樹のコーチも務めた目澤秀憲氏と契約。目澤氏の目には桂川のプレーはどう映ったのか。話を聞いてみた。

富士をバックにガッツポーズ!【写真】

「きょうはすごかった。早く成果が出て良かった」と目を細めた目澤氏。教え子の優勝を手放しで喜んだ。

桂川との本格的な出会いは昨年のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ・シンガポール」でキャディをしてから。以前からショートゲームが課題と口にしていた桂川の“改革”に乗り出した。

「ショットが(グリーンに)乗っちゃうんで、シンプルに練習していなかった。そこを一つひとつこなしていこうと2人で目標を設定した。あと、パターも悩んでいた。上手いんですけど、考えやすい真面目な子なんで、落ち込みやすいところがある。技術面で何とかしなきゃいけないっていう感じだった」。まずはショートゲームの課題を片付けていった。

すべて“感覚頼み”でやってきた桂川には、「感覚とデータ」のすり合わせを徹底させた。データに基づいて正しい打ち方と知識を身に着けさせたかいもあり、最終日のサンドセーブ率は100%の1位タイ。4日間を通しても12位タイと上位につけた。さらに平均パット数も4日間「1.625回」で2位。「全部しのげたのは、僕としてもすごくうれしかった」(目澤氏)。“小技の桂川”を印象付けた。

さらに今週は「ドローとフェードの打ち分けを気を付けようと話していた。今年は東建の直前までドローしか打っていなくて、『フェードを良くするためにドローを打とう』という話だったんですが、試合でドローを打ってみるとうまくいかない部分があった。逆に『フェードに磨きをかける』っていう話もしていたので、今週は両方使っていこう」という作戦を実行。それが功を奏した。ティショットも安定し、トータルのフェアウェイキープ率は12位タイの「73.214%」を記録。トータル17アンダーでの優勝へ繋がった。

圧倒的な強さを見せた桂川だが、目澤氏はさらなる成長に期待を寄せる。「まだ彼の良い時を知らないって僕は思っているので。僕は松山くんに仕事をさせてもらって、世界のスタンダードがなんとなく分かる。あそこ(PGA)ってなったらまた、1つずつ階段を上っていかないと到達できない。今回出た反省をもっと話して、いい未来に向かっていけたら」。桂川を世界レベルへ。目澤コーチの改革はまだまだ続いていきそうだ。(文・齊藤啓介)

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