また、2番は昨年に続き、予選がパー4(486ヤード)、決勝がパー5(519ヤード)と設定を変える。全長は予選7431ヤード(パー70)、決勝7464ヤード(パー71)。ツアー制度施行後(1973年以降)、7500ヤード超えはわずか9例しかなく、それに迫る長さとなる。大会史上最長であり、昨年国内最長だった「〜全英への道〜ミズノオープン」(7461ヤード・パー72)を上回るスケールだ。
コース全体を見ると、アウトは200ヤード超のパー3が並び、7番(231ヤード・パー3)、8番(490ヤード・パー4)、9番(508ヤード・パー4)、さらにインの10番(485ヤード・パー4)と長いホールが続く。
15番パー5は638ヤードと距離があるが、2打目は打ち下ろしとなり、左足下がりのライ。グリーン手前には3つのバンカーが配置される。それでも昨年の平均スコアは『4.95』とバーディが出やすい。
19年大会覇者で昨年プレーオフで敗れた堀川未来夢は、「左も崖で、他のトーナメントなら難しいホールだけど、“宍戸マジック”で、18ホールがあまりに難しすぎるため15番がやさしく感じる。後半は息継ぎするところがなく、10番ホールは長くて 11番もティショットが狭い。12番なんてもっと狭く絞られて、14 番はティショットがめちゃめちゃ狭い。15番が唯一バーディパットを打てるかな。あとはもう 16番(パー3)も池越えで、 17、 18番も難しくて(ともに450ヤード超えのパー4)、本当に息継ぎするホールがない」。15番を唯一の“息継ぎホール”と位置づけている。
蟬川は全体の戦略について、「1番から6番まではバーディを取りたいホール。7番から10番は耐えるホールで、そのメリハリがコース全体にある。ボギーも出やすいが、チャンスでしっかり伸ばし、難しいホールはパーで切り抜けるのが基本。多くの選手が考えている戦略だと思います」と説明した。
それでも終盤の難度は高い。昨年は16番、18番といった難所でバーディを奪い、プレーオフの末に勝利をつかんだ。「耐えながら、耐えながら。それでも上がりまでには難しいホールでもチャンスはある。まずは我慢することが一番の戦略だと思います」と強調する。
難度を増した宍戸で、求められるのは攻めと我慢のバランスだ。限られたチャンスをものにし、過酷なセッティングを攻略するのはいったい誰になるのか?(文・高木彩音)
