<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前情報◇2日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7431ヤード・パー70>
35歳でツアー未勝利の皆本祐介が、2019年「日本プロゴルフ選手権」以来、自身3度目となる日本タイトル戦に挑む。「いま置かれている立ち位置だと(出場できる)何試合かのうちの一つなので楽しみです」と意気込む。
徳島県出身で東北福祉大卒。180センチを超える長身から繰り出す飛距離が武器だ。14年12月にプロ転向したが、QTに苦戦し、いまだシード権は未獲得。今年はQT47位の資格で下部のACNツアーを主戦場としている。レギュラーツアー出場は昨年の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」以来で、通算8試合目となる。
大学の同期には、米国男子ツアー通算12勝の松山英樹がいる。さらに今季は先輩・藤本佳則のキャディも務めながら腕を磨き、5月「関西オープン」では藤本の13年ぶりの復活優勝を支えた。
「目は肥えてきてるんですけどね(笑)」。現在ポイントランキング2位につける藤本のプレーを間近で見て、多くの学びを得ている。「コースの攻め方や打ち方はもちろん、試合の組み立て方までずっと近くで見ています。邪魔になるんじゃないかと思うくらい」。冗談を交えつつも、その背中から受ける刺激は大きい。
藤本と同じフェードヒッターということもあり、プレースタイルの吸収もしやすい。「いつもいいイメージで回らせてもらっています。“こうやって打つんだ”と練習場やコースで試したりもする。藤本さんはフェードなので、目線もすごく合う。飛び方のイメージはすごくいいです」。
一方で課題もある。「いい背中はずっと見させてもらっているんですけど、僕の成績が上がっていない」。今季は下部ツアー4試合に出場し、予選通過は2試合。最高位は43位タイにとどまる。同じ四国出身で同級生の松山の存在も大きな刺激だ。「メジャーチャンピオンなのでね。“負けじと…”と言いたいところですが、本当にすごいなと思います」と話した。
今大会は初出場で、今季初のレギュラーツアー。「期待しすぎるとダメなので、期待せずにいきたい。目標は予選通過。ACNツアーが主戦場なので、そこに生かしていけるものを得たいです。意気込まないように頑張ります」と冷静に臨む。
今大会は優勝すれば今季残り試合の出場権に加え、翌年から5年間のシードが付与されるビッグタイトル。トップ10入りでも次戦出場権が得られるなど、飛躍のきっかけとなり得る一戦だ。
「藤本さんのキャディをして、自分の理想のゴルフは描けている。あとは、そのイメージ通りにいくかどうかを試している感じ。そういう試行錯誤しながら、課題をクリアできるように挑みたいです」
大舞台は自身の“現在地”を測る絶好の機会。気負うことなく、先輩の背中を追いながら、大きな一歩を踏み出したい。(文・高木彩音)
