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男子ゴルフの“賞金王争い”もいよいよ最終章「一年間が終わる」 逃げ切り、逆転…結果は果たして?

2024年、国内男子ツアーの賞金王争いはクライマックスを迎える。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年12月1日 11時00分

金谷拓実(左)と平田憲聖。賞金王争いの行方は?
金谷拓実(左)と平田憲聖。賞金王争いの行方は? (撮影:鈴木祥)

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇30日◇東京よみうりCC(東京都)◇7002ヤード・パー70>

1999年以降の記録によれば、ツアー史上最多の6人による賞金王争いが行われているシーズン最終戦。1年間に及ぶレースも、きょうが最後の日となる。

晩秋の紅葉が美しいです【写真】

争っているのは、現在、賞金ランキング1位(1億1244万879円)の平田憲聖、同2位(1億955万1222円)の金谷拓実、同3位(9411万707円)の今平周吾、同4位(9313万902円)の岩田寛、同5位(8837万595円)の木下稜介、同6位(8596万510円)の石川遼。このなかで優位に立っているのは、3日目を終えトータル6アンダー・4位につけている金谷だ。

金谷は優勝すれば文句なしで平田を逆転。2位以下で終えた場合でも、例えばこのまま単独4位なら平田が3人の13位タイ以下―など条件次第で、逆転賞金王の可能性が残される。とにかく現在の“288万9657円”差をひっくり返す必要がある。昨年も中島啓太と賞金王争いを続け、前戦の「カシオワールドオープン」で敗れた金谷がリベンジへ近づいているが、「ただ一打一打、全力を尽くすだけ。明日も今までのラウンドと変わらないと思います」と気負うことなくプレーに集中していく。

対する平田は、トータルイーブンパー・13位タイで最終日を迎えている。金谷が単独4位で終えた場合でも単独10位、また3人までの9位タイ以上の成績で終えることができれば逃げ切りに成功する。初日は2オーバーで出遅れたが、2日目はボギーなしの「66」で巻き返した。しかし、「ゼロ点です」と振り返った3日目は3バーディ・5ボギーの「72」とスコアを崩した。

後半は13番から3連続ボギーを喫し、そのときは「こういうふうに終わって、明日を迎えるのもな…と思いながら」と目線を下に落とした。「でも、(パーだった)上がりが少しは“まし”なフィニッシュかなと思うので、そこはプラスにとらえています」と、前を向く。泣いても笑っても2024年シーズン締めくくりの日。「明日で一年間が終わるけど、いいも悪いもあった。最後は自分が納得できる形で、それがどうであれ、いい一日にしたいなと思います」と気持ちを切り替えて挑んでいく。

トータル3アンダー・6位タイに並ぶ岩田、木下も最終日に追い上げ優勝となれば、逆転賞金王と可能性は残されている。今年の男子ツアーの王になるのは、一体、誰だ?(文・高木彩音)

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