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桂川有人が高校3年間を過ごしたフィリピンでの“ゴルフ漬け”生活「長いときは12時間コースにいた」

桂川有人が高校3年間を過ごしたフィリピンでの“ゴルフ漬け”生活「長いときは12時間コースにいた」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年7月12日 15時00分

かつてツアークラフトマンでジャンボ尾崎のクラブを組んでいた人物が、フィリピンに移住して工房を営んでおり、桂川はそこにホームステイ。家賃などの負担もなかった。そんな高校3年間は文字通り“ゴルフ漬け”の毎日を送ることになる。

早いときは4時台に起きて、コースに並んでスタートの予約を取る。そして6時過ぎからラウンドを開始し、10時くらいには18ホールを回り終える。その後は練習、練習、練習。お昼ご飯を食べて暗くなるまで、ボールを打ち続けた。「長いときは12時間くらいコースにいました。アプローチとか含めたら一日1000球くらい打っていたかもしれないです。日本ではできないと思います」。疲れて帰ると、夜は7時か8時に就寝。「遅くても9時」には寝てしまう。そんな毎日だった。

一週間に1日のオフは、クラブを握らずに通信制の高校の勉強を一気に行う。ちなみに特待生制度で入った通信制のルネサンス豊田高校の学費は免除で、桂川が入学を決めたときはゴルフ部もなかった。

フィリピン時代は外食も多かったが、コース以外のレストランは安かった。「イナサルっていうお店があったんですけど、そこのチキンが好きで、酸味のあるシニガンスープも好きでした。ブラッドスープっていうビーフをベースにしたスープもおいしいです。フィリピンの食事は大好きでしたね。いまでも食べたくなります」とうれしそうに話す。どこのゴルフ場の料理がおいしかったか、今でも覚えているという。フィリピンに行く機会があれば、ぜひ案内してもらいたいものだ。

高校3年生になると、アジアンツアーに挑戦するか、日本の大学に入るか、進路に悩んでいた。「高校3年生の日本アマで初めて日大の方に声をかけていただいた。ほぼ子どものままフィリピンに行ったので社会勉強もしたかったし、一番は体作りをしたかった」とゴルフの名門・日本大学に進学。大学4年間でしっかりトレーニングを積み、プロで戦える土台を作った。大学時代はJGAナショナルチーム入りを果たし、「日本学生」や「日本オープン ローアマ」などの数々のタイトルを獲得している。

大学4年生だった20年にプロ転向すると、ルーキーイヤーの21年には、下部のABEMAツアーで優勝。「ABEMAでの優勝が感覚的に残っていたので、レギュラーツアーでもすぐに勝てた」と、レギュラーにステップアップした今年は、4月の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」で初優勝と順調に出世街道を歩んでいる。

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