「来年も日本ツアーで結果を出して、もっと世界ランキングを上げて、また海外メジャーやWGC(世界ゴルフ選手権)に出場したい。そして、PGAツアーにも出たい」と夢を語る。しばらく日本ツアーの試合はないが、今回の優勝が、世界最高峰の舞台に進むための新たな一歩になったのは間違いない。
大きな混乱を招いたコロナにめげずに、最高の形で締めくくった2020年。10月には米国カリフォルニア州で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」で子どもの頃から憧れの存在だったタイガー・ウッズ(米国)とも同組でラウンドした。そして、「何よりも勝てたことが一番うれしい」と気持ちよく親族が住む韓国にあす飛んで、新年を迎えるという。
圧倒的な飛距離でツアーを席巻した17年、腰のケガでツアー出場を見合わせた18年。日本のナショナルオープンを獲った19年。そして日本シリーズを制した20年。21年はどんなチャン・キムを見せてくれるのか。一見、強面(こわもて)だが、最高に陽気なナイスガイのさらなる飛躍が楽しみだ。
