ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

熱かったツアー初の大学生同士のプレーオフ 新しい記録が生まれ、ジャンボの記録は途絶えた【記者の目】

熱かったツアー初の大学生同士のプレーオフ 新しい記録が生まれ、ジャンボの記録は途絶えた【記者の目】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年11月24日 15時08分

ここからの2人のプレーオフは、永遠に続くのではないかと思うほどの気持ちと気持ちとのぶつかり合いだった。無観客だったが、記者や関係者の一部はコースに出て、またある人はプレスルームのモニターにかぶりついて、彼らの気持ちがこもった1打1打に歓声を挙げていた。

残念ながら地上波の放送では、プレーオフの3ホール目までがカットされて、勝負がついた4ホール目に飛んでしまった。テレビ中継の解説を務めた田島創志も「せめてハイライトで入れてくれれば良かった」と残念がる。特に3ホール目は、ブワッと鳥肌の立つショットの応酬だった。金谷が先に3打目をピン上からバックスピンで戻して2メートル弱につけると、石坂は残り100ヤードから戻らないようにスピンを抑えて50センチにつけて見せた。バーディ確実な石坂に対し、金谷はこのバーディパットを「勝つ」という強い思いでねじ込む。ぜひ大会の公式ホームページの動画配信で観てほしいと思う。

午後2時30分に始まった2人の戦いに終止符が打たれたのは3時40分頃。プレーオフ4ホール目。石坂がバーディを狙ったアプローチはわずかにカップ右を通過し、30センチのウィニングパットを決めた金谷が両腕を突き上げた。

金谷は優勝インタビューで、「石坂選手はとにかくいいプレーをしていて、自分ももっといいプレーをしたいと思った。切磋琢磨してお互いにいいプレーができたと思います」と言うと、敗者となった石坂は「最終的に負けてメチャクチャ悔しいですけど、決めなきゃいけないパットを決めたり、そういう部分は本当にすごいなと思います。金谷さんと回らせてもらったことが本当に一番うれしかった」と語る。力を出し切った2人は健闘を称え合った。

2人とも海外志向だから、もしかしたら日本でプレーを見られる機会は、今後少なくなるかもしれない。でも『40ホールの死闘』の後にも、続編はあるはずだ。だからこそ、今年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」や、来年まで続く長いシーズンにどんなストーリーが待っているのか、楽しみにしたいと思う。

そして私にはもう1人、期待せずにはいられない選手がいる。ツアー未勝利ではあるが18、19年と連続で賞金シードを獲得している25歳の池村寛世(ともよ)だ。今大会の最終日は石川遼と同じ組でプレーしていた。身長は166センチと小さいが、ドライバーショットでは石川の20ヤード先まで飛んでいく。圧巻だったのは4番パー5。ドライバーで316ヤード先のフェアウェイまで飛ばすと、残り270ヤードから持ったのは再びドライバー。直ドラで4メートルのイーグルチャンスにつけ、楽々バーディを奪った。

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

JGTOツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    終了
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト