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プロ転向3戦目でのスピード優勝 金谷拓実「不安が自信に、自信が確信に変わりつつある」

プロ転向3戦目でのスピード優勝 金谷拓実「不安が自信に、自信が確信に変わりつつある」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年11月22日 18時25分

ここで金谷は集中力を発揮。「ティショットが難しいので真っすぐ打つことだけを考えた」。1時間10分にも及んだプレーオフは、4ホール目でティショットを右の林に入れた石坂に対し、一度も大きく曲げることがなかった金谷に軍配が上がった。

「小さい頃からダンロップフェニックスはよく見ていた。歴代優勝者にはすごい選手ばかり。そこに自分の名前を刻めて本当にうれしいと思っています」。過去にはタイガー・ウッズトム・ワトソン(ともに米国)、セベ・バレステロス(スペイン)にジャンボ尾崎、金谷が憧れる大学の先輩、松山英樹も優勝トロフィーを掲げている。

「尊敬する松山選手と同じ試合で優勝できてうれしいです」と22歳の笑顔がこぼれた。プロ転向後、国内ツアー3戦目での日本人の優勝は、松山英樹の2戦目に次ぐ早さ。「プロ転向したとき、自分が通用するのか不安だった」という元世界アマチュアランキング1位だが、プロデビュー戦となった「日本オープン」では7位、先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」は5位タイと、プロの肩書を背負ってもその強さは健在だった。

「上位でプレーすることができて(不安が)自信に変わり、(この優勝で)自信が確信に変わりつつある」とルーキーらしからぬコメントも。この優勝で賞金2000万円を積み上げ、賞金ランキングは3位に浮上した。気は早いが、松山がルーキーイヤーに達成した賞金王を期待してしまう。

「まだシーズンは始まったばかり。(賞金王には)もっともっと優勝を重ねないと難しいが、良いスタートが切れて良かった。賞金王を目指してやっている」と平然という。これで今年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」と来年1月開催の米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」の出場権を手に入れた。松山が国内ツアー賞金王からすぐに米国に渡って活躍したように、海外を主戦場とする金谷を見るのも、そんなに遠くない未来かもしれない。(文・下村耕平)

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