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「手元が浮かない」 マスターズではS・シェフラーと久常涼の左サイドで引っ張るスイングに注目!

ティーチングプロの永井延宏氏が「最近増えてきた」と話すのは、とにかく脱力して振ろうとするゴルファーだ。手元が浮いてフェースが開きスライスが出る。そんな人はスコッティ・シェフラー(米国)と久常涼の左サイドで引っ張る動きを参考にしよう。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年4月11日 07時30分

S・シェフラーと久常涼の左サイドで引っ張るスイングとは?
S・シェフラーと久常涼の左サイドで引っ張るスイングとは? (撮影:GettyImages)
脱力し過ぎると、クラブが離れようとする力に負けて上体も手元も浮く。フェースが開いてプッシュが出るか、無理に引っ張り込むとスライスが出る

脱力し過ぎると、クラブが離れようとする力に負けて上体も手元も浮く。フェースが開いてプッシュが出るか、無理に引っ張り込むとスライスが出る (撮影:高橋淳司)

ティーチングプロの永井延宏氏が「最近増えてきた」と話すのは、とにかく脱力して振ろうとするゴルファーだ。「ラウンドレッスンをしていると『コースに行くと力んじゃうから、力まないことを心がけています』という人が多いんです。実際にはクラブが離れていく力で手元が浮いてミスしている」。

特に大型ヘッドドライバーでは、クラブが離れようとする力や、フェースが開こうとする力が強くなるため、脱力し過ぎるとボールをつかまえることができない。「最下点も右にズレてボールは飛ばなくなる。手首が伸びてフリップという動きが入るので、効率よく力を伝えることができません。遠心力と逆向きの向心力はセットなので、手で引っ張り返す力が必要なんです」。

永井氏が引っ張る動きが上手い選手として挙げるのは、世界ランキング1位で2022年のマスターズを制しているスコッティ・シェフラー(米国)と、特別招待でマスターズに初出場する久常涼だ。

「シェフラーのスイングは左サイドの運動量がとても多く、個性的ですけど芸術的でもある。そして日本人では久常選手も左サイドの使い方が上手い。だから手元が浮かないのです。今は引っ張れる選手が強いと言えます」

グリップエンドの輪っかにゴムバンドを通し、右手はクラブ、左手はゴムバンドを握る。そして小さな振り幅でシャフトの延長線上に左手で引っ張りながら打つ
左手を止めてグリップエンドを支点に振っていくのが従来の考え方。このスイングでは短いクラブは打てても、大型ヘッドドライバーの遠心力には負けてしまう
グリップエンドに輪っかを付けたクラブがなくても、右手はゴムバンドごとグリップを握り、左手はゴムバンドを握れば、同じ効果の練習ができる
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グリップエンドの輪っかにゴムバンドを通し、右手はクラブ、左手はゴムバンドを握る。そして小さな振り幅でシャフトの延長線上に左手で引っ張りながら打つ (撮影:高橋淳司)

左サイドでクラブを引っ張る動きを身に付けるために、永井氏が取り出したのはグリップエンドに“輪っか”をつけたクラブ。ここに量販店でも売っているトレーニング用のゴムバンドを通して使う。「右手はクラブ、左手はゴムバンドを握り、アイアンの小さな振り幅でボールを打ちます。そのとき、シャフトの延長線上に左手で引っ張り続けるのが約束事。左手を止めて右手を動かすのではなく、右手を止めて左手を引っ張ると手元が浮きません」。

“左手を止めて右手を動かす”とは、グリップエンドを支点に振るスイング。ロフトが寝て飛ばない人は、グリップエンド支点の意識を捨て、左手で引っ張ることでロフトが立って下りてくる。マスターズでシェフラーや久常のプレーを観ながらイメトレしよう。

久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
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久常涼のドライバースイング
久常涼のドライバースイング
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久常涼のドライバースイング (撮影:ALBA)

■永井延宏
ながい・のぶひろ/1969年生まれ。埼玉県出身。95年からレッスンを開始し、ツアープロコーチも経験。ティーチングプロを教える先生でもある。YouTubeチャンネル「永井延宏のDEEP IN GOLF」でレッスン動画を配信している。

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●多少曲がってもいいから同組のライバルたちより1ヤードでも遠くに飛ばしたい。そんなアナタは関連記事【もう飛ばないなんて言わせない! レッスン大特集】を要チェック。ヘッドスピードの上げ方、効率のいい当て方が満載です。

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