「“スイングを変えずにスコアアップ”が私のモットーです」と語るのは、元賞金王のキャディを務めた出口慎一郎氏だ。現在はメンタルコーチとして岡田晃平、阿部未悠らをサポートする同氏に、大叩きしないコツを聞いた。
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スコアカードの付け方を工夫するだけで、メンタルが崩れにくくなり、0.5打得すると思っています。私が教えている選手も実践しているのが、スコアカードを3ホールずつ、計6ブロックに分けてラウンドする方法です。1ブロックごとに新しいラウンドをすると考えれば、メンタルの波が小さくなるんです。
例えば、3番ホールでトリプルボギーを叩いても、4番からは別のラウンドが始まると考えれば、切り替えやすいですよね。また、実は大叩きだけでなく、バーディを獲った後も体にかかるストレスは同じです。興奮状態になってショットのテンポが狂いやすくなるので、3ホールで一区切りつけたほうが、心もスコアも落ち着きます。
もう1つメリットがあるとすれば、中盤での“中だるみ”が減ることでしょう。7~9番、13~15番あたりは、「大体100ヤードかな」「違う番手で打ちたいけど、まあいいや」と、適当なショットが増えてしまいがちです。仮に「3ホールを1オーバーで回る」というように目標を設定していれば、投げやりな判断は減り、集中力を維持できますよ。
また、「ラウンド前日はどんな練習をするのが効果的?」という質問を受けることがあります。その答えはズバリ、「リズムの練習」です。アマチュアの多くはスイングの形を気にしていますが、リズムを整える練習をしていません。この状態で本番を迎えるから、プレッシャーがかかる場面でリズムが狂ってミスするわけです。
前日はリズムの練習だけでOK。スイングリズムのおすすめは「味噌、ラー、メン」。ポイントは、トップから切り返しの「ラー」の部分です。しっかりと“間”を入れることで、スイングの間が生まれます。緊張して肩や腕に力が入ると、リズムが速くなって「味噌・ラメン」のリズムになり、振り遅れや打ち急ぎにつながります。ルーティンからフィニッシュまで、一定のリズムで行えるように練習しましょう。
メンタルコーチ兼プロキャディ
出口慎一郎
いでぐち・しんいちろう/1983年生まれ、長崎県出身。2020ー21シーズンはチャン・キムの専属キャディとして賞金王獲得に貢献。現在はメンタルコーチとして岡田晃平、阿部未悠らをサポートしながらプロキャディ業も続ける