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パッティング 寄せたいときに「寄る」打ち方、入れたい時に「入る」打ち方(講師・上田諭尉)

ドライバーでプロのように飛ばせなくても、アイアンでプロのように高い球が打てなくても、パッティングならプロのように打つことができる。スコアアップさせるために、もっとも近道といわれるパッティングを極めよう!(本記事はALBA612号に掲載されました)

配信日時:2017年5月13日 16時00分

80切りレベルは…ロングパットでも1発で狙う!フォローで少しフェースを返すと最後にひと伸びする

 ロングパットは、なかなか練習する機会がないので、寄ったり寄らなかったりします。この不安定さを80切りレベルは解消しましょう。90切りの5メートルと違い、常にオーバーめ狙いだと、途中の傾斜によっては、ボールが加速することもあるので、大オーバーになることがあります。だから、カップの周囲1メートルに寄ればいいというイメージ作りが基本になります。

 ただ、ラインの取り方は、よく言われる“ 周囲1メートルのバケツ” に対してではなく、カップに対して“ 入れる” イメージで読んでください。目標がアバウトだと、ストロークも曖昧になるもの。結果的にOKに寄るか寄らないかは、最後のひと伸びがあるかどうかなのです。そのためにはフェース面に長くボールを乗せて、コロがりの良いストロークを覚える必要があります。

【POINT1】顔ではなく、目でボールを追う

顔が起き上がると前傾角度も崩れてしまうので、目だけで打った後のボールを追いかける。顔が上がるのが早いと、ボールの上部を叩くインパクトになり、コロがりが悪くなる

顔が起き上がると前傾角度も崩れてしまうので、目だけで打った後のボールを追いかける。顔が上がるのが早いと、ボールの上部を叩くインパクトになり、コロがりが悪くなる

 5メートルくらいのパットは方向性重視なので、ボールの行方を見ない方がカップインの確率は上がります。ただ、ロングパットは目標意識を持った方が、距離感が合いやすいので、ボールの行方を追っても大丈夫。ただし顔を上げず前傾を崩さないようにして、目だけで追っていきましょう。

【POINT2】フォローで少しフェース面を閉じる

トゥをフォローで目標に向けていくと、コロがりの良い球質になり、最後にひと伸びしてくれる

トゥをフォローで目標に向けていくと、コロがりの良い球質になり、最後にひと伸びしてくれる

 フォローでフェース面を少し返すように動かすと、ボールのコロがりが良くなり、最後のひと伸びが生まれます。手首を返すのではなく、インパクト後にトゥを目標に向ける感じで動かすと、フェース面に長くボールが乗るようになり、コロがりが良くなります。

【POINT3】ボールを見ず、目標を見て打つと距離感が合う

目標を見ながらストロークすると、体全体の意識が目標に向くので、スムーズに振れる

目標を見ながらストロークすると、体全体の意識が目標に向くので、スムーズに振れる

 練習グリーンではボールを見ないで、目標を見たままストロークすると、その日の距離感をつかみやすくなります。ロングパットは、いかにフォローをスムーズに出せるかが、コロがりを良くするポイントになります。インパクトの強さだけでは、距離感が不安定になります。

【POINT4】右手首の角度を変えずにテークバックする

振り幅が大きくなるとフェース面の動きが不安定に。右手首甲側の角度を保って振るのがポイント

振り幅が大きくなるとフェース面の動きが不安定に。右手首甲側の角度を保って振るのがポイント

 振り幅が大きくなると、崩れやすいのが手首の角度。ただ手首を固め過ぎると、インパクトの強さでしか長い距離が打てなくなるので、ある程度柔らかさも保つ必要があります。右手首の甲の角度だけを変えないように意識すれば、フェース面をスクエアにキープしやすいです。


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