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失敗しないSWのスピンアプローチ(講師・真野佳晃)

アプローチの基本はコロがしだといわれるが、グリーン周りでは左足下がりや下り傾斜など、スピンを効かせないと寄らないシチュエーションが意外と多い。そこでサンドウェッジ1本を上手く使ってスピンアプローチの習得を目指そう!

配信日時:2017年2月25日 19時00分

球は上がり過ぎると力が分散してスピンがほどける

 80切りを目指すなら、覚えてほしいのが高さを出しながら、スピンをかける打ち方。状況的にはバンカー越えのピン近などで使う技術ですが、高さは出さなければならないけど、上がり過ぎると、スピンがほどけてしまうもっとも難しい技術です。そのギリギリの高さに抑えこむことが必要で、フェース面を閉じながら上げて、フォローでは逆に開いていきます。ちなみに、スピンがほどけないギリギリの高さといえるのはピンフラッグの高さです。

 ポイントは右手を上手く使うことで、右手のヒラで水をすくうように使うとフェース面が閉じて開く動きになります。地面のボールを右手一本で持ったクラブで拾い上げるのと同じ動きです。言い換えれば、ボールを拾い上げられない人はスピンがかからないということ。このとき、ゆっくりヘッドを動かしましょう。ボールを地面から拾えない人も、ヘッドを速く動かしすぎているからフェース面にボールが乗らないのです。

 ゆっくり動かすとインパクトでスイングがゆるむことがありますが、ゆっくり振りつつ減速させないというのが難しい技術なのです。

 ハザード越えのプレッシャーがかかる場面でもゆっくりスイングできるように練習してください。

【80切り! 高さを出しながらスピンを入れる(1)】左手甲を自分に向けゆっくり振る

▲左腕を伸ばしたまま振ると、ヘッドを加速できないのでゆっくり振れる。ただし、手首が返るとヘッドが加速してスピン量が増え上がり過ぎてしまうので注意

▲左腕を伸ばしたまま振ると、ヘッドを加速できないのでゆっくり振れる。ただし、手首が返るとヘッドが加速してスピン量が増え上がり過ぎてしまうので注意

 ボールが上に飛び過ぎるのはヘッドを加速させすぎているから。体を回転させながら、インパクト後に、ゆっくりフォローを出します。左腕を伸ばした状態をキープすると、体とクラブの動きが同調させられるので、ゆっくり振ることができ、フェース面も返りにくくなります。

【80切り! 高さを出しながらスピンを入れる(2)】アウトサイド・アウトにヘッドを振る

▲スタンスラインに対して、ヘッドを外から外に上げるとスピンがほどけない。反対に、インサイド・インに振るとスピンは入るが上に飛ぶ力も大きくなってしまう

▲スタンスラインに対して、ヘッドを外から外に上げるとスピンがほどけない。反対に、インサイド・インに振るとスピンは入るが上に飛ぶ力も大きくなってしまう

 上に飛ぶ力を抑えながらスピンをかけるには、フェース面でボールを運ぶように打ちます。テークバックでフェース面を閉じながら上げて、フォローでは逆に開きましょう。軌道でいうとアウトサイド・アウト。ヘッドが余計に加速しないので、柔らかい球が打てるわけです。

【80切り! 高さを出しながらスピンを入れる(3)】左手を伸ばし切るイメージを持つ

▲シャンクとスピンは紙一重。この恐怖心に勝ってこそスピンを効かせられる。ヘッドが先行してしまうと、ロフト角が大きくなるので上に飛んでしまうので注意

▲シャンクとスピンは紙一重。この恐怖心に勝ってこそスピンを効かせられる。ヘッドが先行してしまうと、ロフト角が大きくなるので上に飛んでしまうので注意

 手元を体の幅から外れるくらい前に出していくことで、ボールが上がりすぎるのを防げます。インパクトロフトが大きくなると、結局上に上がるだけになります。高さで止めるならそれでいいですが、スピンをかけるなら、徹底的にフェース面が閉じないようにしましょう。

【左足上がりに効果的!】ヘッドは刺さってもいいので振り抜かない

▲斜面に突っかかってもフェース面が返らないように我慢。ヘッドが斜面に当たると自然に返ってしまうので、抵抗する手首の動きが必要になる

▲斜面に突っかかってもフェース面が返らないように我慢。ヘッドが斜面に当たると自然に返ってしまうので、抵抗する手首の動きが必要になる

 ヘッドが刺さりやすい左足上がりは、インパクトでフェースが返らないように注意してください。少しカット軌道にするのがポイントです。

【ツマ先下がりに効果的!】右手で水をすくうように動かすとスピンを強く入れられる

▲体の正面でヘッドを振るには、右手のヒラの使い方がポイント

▲体の正面でヘッドを振るには、右手のヒラの使い方がポイント

 右手で水をすくうように動かすと、ツマ先下がりでもフェースを閉じながら上げて、開きながらフォローを出せて、フェース面にボールを乗せられます。

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