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朝イチ 終盤 勝負所 ドライバーのOB問題これで解決!(講師・小林正則)

単純に考えても、OBが1ラウンド中に1発減るだけで2ストロークもスコアは良くなる。分かっていても出てしまう厄介なOBを徹底的に防ぐためのポイントをまとめてみた。これを読めば白杭はもう気にならない!(※本記事はALBA601号に掲載されました)

配信日時:2017年2月22日 21時00分

【90切り!】極端過ぎるくらい足の動きを使えば、終盤でも曲がらない

 90切りになると課題になってくるのが終盤の疲れからくるOB。いい調子できていても、終盤で崩れてしまうのは、疲れで下半身が動かなくなるから。無意識に動かなくなることが多く、知らないうちに手打ちになることがボールを大きく曲げてしまう原因です。

 対策としてはいつもより多めにワッグルして、意図的に下半身を動かしやすい状況を作ることです。ちょっと振り遅れでは? と感じるくらい下半身を先行させて、終盤はちょうどいいくらい。具体的に言うと、ダウンスイングで積極的に腰をスライドさせます。腰の部分は左のカベをあえて意識せず、目標方向に突き出しましょう。

 あとは、上半身をできるだけ使わないようにするため、完全に腕を脱力させながら振ることをオススメします。いつもより多少飛ばなくなりますが、OBは回避できます。

【90切り! 終盤のOBを防ぐ(1)】左への体重移動を積極的にして振り遅れさせる

▲左腰を目標方向に突き出す動きがダウンスイングのきっかけとなり、これで下半身が使いやすくなる。また、グリップを強く握り過ぎずにクラブを支える程度で握ると、ヘッドの重さを感じられるので振り遅れることができる

▲左腰を目標方向に突き出す動きがダウンスイングのきっかけとなり、これで下半身が使いやすくなる。また、グリップを強く握り過ぎずにクラブを支える程度で握ると、ヘッドの重さを感じられるので振り遅れることができる

【90切り! 終盤のOBを防ぐ(2)】足踏みワッグルからスイング始動

▲ワッグルをいつもより意図的に多くして、体全体がリラックスした状態をアドレスで作っておく。そして、打つ前に左右の足を交互に足踏みをするように動かしながらテークバックすると、体が止まってしまうのを防げる

▲ワッグルをいつもより意図的に多くして、体全体がリラックスした状態をアドレスで作っておく。そして、打つ前に左右の足を交互に足踏みをするように動かしながらテークバックすると、体が止まってしまうのを防げる

 下半身は知らないうちに疲れがたまっているもので、終盤になるほど足の動きが悪くなります。そこで、終盤は意識的にワッグルの量を増やして、ワッグルの反動でクラブを始動させます。右左右左と足踏みをする動きに上半身がつられるように動くよう意識してみてください。

【90切り! 終盤のOBを防ぐ(3)】クラブは1番最後に動かすつもりで上げる

▲イメージではクラブをアドレスの状態のまま動かさずに、体重を右足に乗せて、体だけを動かす感覚で始動する

▲イメージではクラブをアドレスの状態のまま動かさずに、体重を右足に乗せて、体だけを動かす感覚で始動する

 バックスイングで早くクラブを上げてしまうと、反動で早く下ろすことになってしまいます。下半身が使えない終盤は始動のリズムが速くなると手打ちになりやすい。クラブが一番最後に動くイメージを持ち、しっかり右足に体重を乗せ切りましょう。

【90切り! 終盤のOBを防ぐ(4)】トップの形を保ったまま左足へ体重を移動

▲上半身に力が入っていないことが絶対条件で、左足で踏み込んでから腕を振る

▲上半身に力が入っていないことが絶対条件で、左足で踏み込んでから腕を振る

 疲れが出始める終盤は特に上半身からではなく下半身から動かすことが重要。野球で速い球を投げられる投手は左へ踏み込んでから腕を振ります。その原理を使って、トップ位置に手元を残したまま左足に体重を乗せることで、体が疲れていても腕を速く振ることができます。

【90切り! 終盤のOBを防ぐ(5)】頭が右に残るから左サイドに振り抜ける

▲左足に体重を乗せながら顔は右サイドに残るから、しっかりボールをつかまえることができる

▲左足に体重を乗せながら顔は右サイドに残るから、しっかりボールをつかまえることができる

 左足に体重を乗せるときに気をつけてほしいのが、頭まで目標方向に突っ込まないようにすること。ここで頭が動いてしまうと、体全体が左サイドに流れるスエーになり、右プッシュになってしまいます。顔の左側でインパクトするつもりで、顔だけは残したまま振ってください。

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