90を切るには、パーオンを逃したホールでいかにパーを拾うかが大事。難しいライなら確実にグリーンに乗せ、花道などのやさしいライからは1パット圏内に収めたい。左足下がりは、ボールをきれいに拾うのが難しいライ。なおかつ距離感まで合わせるのは至難の業だ。大ケガなく寄せるコツは?
傾斜に逆らわずに左足体重で構える
クラブの軌道に対してボールの手前側が高い左足下がりでは、傾斜に逆らわずに傾斜なりに構えるのがダフらず打つポイント
ダフったり、トップしたり、左足下がりのアプローチに苦手意識を持っている人は、アドレスから難しい構えをしているケースが少なくありません。左足下がりはクラブが入るボールの手前側が高く、通常のショットと同じく重力(地球)に対して垂直に構えてしまうとダフりやすくなります。まずは傾斜なりに、左サイドに6割以上の体重が乗るように上体を左へ傾けて構えてください。
フォローで左ヒジを引くとカットに打てる
フォローで左ヒジを引くことで、アウトサイド・インのカット軌道でやわかかい球が打てる
スイングはアウトサイド・インに振るのですが、軌道よりもフォローを意識すると簡単になります。ポイントはインパクトからフォローにかけて左ヒジを引くこと。フォローを低く左へ振り抜く意識があれば、自然とアウトからヘッドが入るのでアウトサイド・インの軌道が作りやすいんです。フェースが返る動きが少なくなるので出球が強くなりすぎず、やわらかい球で距離感も合わせやすくなります。
アドレスよりも体が左に突っ込んでしまうと、フォローが出しにくくなる。左足体重のまま頭が動かないように踏ん張ろう
ジュン羽生
じゅん・はにゅう/84年生まれ。茨城県出身。片山晋呉や宮本勝昌を輩出した水城高校、日本大学というゴルフのエリートコースを歩み、09年からインストラクターの道へ。16年にはアプローチ専用のゴルフアカデミー「Jun Hanyu Golf Academy」を開校。「絶対にミスが出ないアプローチ」や、どんな芝にも対応出来る「芝ソムリエ」を教えている。