90を切るには、パーオンを逃がしたホールでいかにパーを拾うかが大事。難しいライなら確実にグリーンに乗せ、花道などのやさしいライからは1パット圏内に収めたい。40〜60ヤードの中途半端な距離では、しっかりと下半身を使ったスイングが必要になる。超ワイドスタンスで“手打ち”の矯正をしておこう。
スタンスを広げて練習することで、股関節を使ったスイングを身に付けることができる。狭いと手打ちになりやすい。これでは距離感が出ない
スタンスを広げると、股関節を使って打てる
中途半端な距離を打ち分けるには振り幅が大切ですが、それだけだと、ちょっとしたことでインパクトの強さにバラつきがでてしまいます。30ヤード以上のキャリーを打つなら、しっかりと下半身を使ったスイングが必要です。そんな下半身の使い方を教えてくれるのが、超ワイドスタンスのドリル。スタンスを広げると、上体は回転しにくくなりますが、左右の体重移動の幅が大きくなるので足を使ったスイングがしやすくなります。特に「体重を股関節に乗せる」感覚が分かりやすいのがメリット。腰の使い方も良くなるので、安定したスイングが身に付きます。
極端にスタンスを広げると、上半身が回転しにくくなるため、足を使わないと打てない。下半身の動きを確認するのに最適なのだ
田崎敏紀
たざき・としのり/70年生まれ。千葉県出身。高校卒業後にゴルフをはじめ、00年にプロテスト合格。国内男子ゴルフの下部ツアーや、レギュラーツアーの「サントリーオープン」に出場経験がある。現在は東京目黒区にある「スイング碑文谷」を中心にレッスン活動中。スイングだけでなく、プレーヤーとしての視点からスコアの作り方も教えてくれる