100を切るにはつまらないダボを防ぐこと。ドライバーでOBを一発打つだけで2打損をする。コース内に収まるくらいのドライバーの精度があれば100は切れるのだ。ここぞというときに右OBが出てしまう人は、“寸止め”ドリルを試してみよう。
全力で下ろしてきたヘッドを、インパクト直前で止めるドリルをやってみよう。胸が開いてしまうとヘッドを止めるのは難しい
全力で振り下ろしてきたヘッドを、当たる直前で止める
「飛ばしたい」、「強く叩きたい」と考えると、体を速く回そうとしがちです。すると、インパクトで胸が開いてスライスが出やすくなります。体だけ先行してヘッドが遅れてしまうわけです。そんな人に実践してもらいたいのが、インパクトの直前でヘッドを止める“寸止め”ドリルです。胸が開くと、思い切り振り下ろしてきたヘッドを止めることはできません。
この感覚を覚えたら、ハーフスイングから丁寧にインパクトしてみましょう。そこから徐々に振り幅を大きくしてフルスイングへ。ドライバーでつかまって方向性が安定するようになり、OBが激減しますよ。
目標の10ヤード右に打ち出すつもりなら、胸は開かない
クラブを肩に当てがうシャドースイングで胸の向きをチェック。バックスイングではしっかり肩を回し、ダウンスイングで左足に体重を乗せたときに、いきなり胸が開かないようにしよう
また、ターゲットを意識しすぎると胸が早く開いてしまう傾向があるので、最初は目標の10ヤード右にボールを打ち出すつもりで、胸を閉じたままのインパクトを覚えましょう。さらに、クラブを肩にあてがい、腰だけを左に回すシャドースイングで、胸の向きを意識しやすくなります。寸止めドリルと一緒に行ってみてください。
ボールを10ヤード右に打ち出すイメージでクラブを下ろせれば、胸は開かない
山本崇文
やまもと・たかふみ/78年生まれ。広島県出身。ミスター赤ヘル、山本浩二さんを父に持つ。強豪・日本大学ゴルフ部を経て、現在は東京都世田谷区の練習場、「オークラランドゴルフ」を中心にレッスンを行っている