今季は米下部ツアーに参戦している石川遼。ダイナミックな彼のドライバースイングをプロコーチの南秀樹が分析。我々が参考にしたいポイントも教えてもらった。
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昨年のスイングと比較すると、よりナチュラルに、怖いもの知らずで思い切って振っていた若い時のスイングに戻ったような躍動感を感じます。以前は、バックスイングでクラブを遠くへ上げていましたが、いまはその度合いが小さくなっています。トップも左手を掌屈させてフェースをシャットにしていましたが、その動きにも変化が見られ、フェースはスクエアに保たれています。
ダウンスイング以降は、スムーズに体をターンさせて、持ち球のドローボールを打っていますね。下半身を粘らせて球をつかまえにいったり、クラブのトルクを使ってフェースを返したりといった動きではなく、自然体で振っているように見えます。本来持っている自分の動き、スイングをして気持ちよく振れているのではないでしょうか。若い頃に比べ、体も強くなっているので、スイング軸も太くなり、安定感が増しているように感じます。
躍動感を感じさせるのが、フットワークです。石川プロのインパクトからフォローにかけての右ヒザの送り方はとても上手く、いつも同じフィニッシュで、バランス良く立っています。「ミスショットの際にフィニッシュでよろける」「右に体重が残ってプッシュやスライスばかり打っている」という人は、石川プロのようなバランスの良いフィニッシュがとれれば、ミスを小さくできると思います。
フィニッシュが崩れてしまうのは、右足に体重が残るのがひとつの原因。その多くが、ダウンスイングで右ヒザがボール方向へ出てしまい、左足へと乗ることができなくなるケースが考えられます。切り返しで左足で踏み込んだら、右ヒザは曲げたまま、左ヒザへ寄せるように動かします。右ヒザを曲げたまま右足をするように左へ寄せてみましょう。そのままヒザの高さを変えずに回っていけば、左足1本で立つ、バランスの良いフィニッシュが決まり、スイングが安定するはず。大スライスといった、明らかなミスを減らせるでしょう。
■石川 遼
いしかわ・りょう/ 1991年生まれ、埼玉県出身。15歳のツアー初優勝から積み上げた勝利数は「20」。2020年からスイング改造に取り組み、24年は2勝を挙げる活躍。26年は米下部ツアーに参戦している。CASIO所属。
■解説:南 秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。
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