スイングのセオリーといわれる動きをしているはずなのにいくら球を打っても上手くならない……一体なぜか? YouTubeで歯に衣着せぬ物言いで人気を博す西畑昭甫が、アマチュアを見てきて気が付いた3つの上達を阻害する要因とその直し方を解説する。
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少し前は、スライスに悩む人が圧倒的に多かったと思います。ただ、最近は雑誌やYouTubeを見て、インから下ろし過ぎるようになってチーピンや右プッシュに悩む人の方が多い気がします。
インから下ろすというのはカットスライスを直す上では必要な動きですが、やり過ぎると右プッシュが出るようになり、それを嫌がって手首を返すとチーピンになってしまうんです。
自分がインから入れ過ぎていないかは、ペットボトルを右足の右斜め前あたりに置くと分かります。「こんなん当たるわけないやん」って思うかもしれませんが、けっこう当たる人多いです。ペットボトルでやるのが心配な人は、ボールを置いてもOKです。
ペットボトルに当たってしまった人は、思い切ってカット打ちをしてみてください。大切なのは、右ワキを締めること。インから入り過ぎている人は、右ワキを締めてカット打ちをしてようやくオンプレーンくらいだと思います。イメージしやすくするために、アライメントスティックを地面に置くのも効果的です。また、右ワキが空いてしまうという人はヘッドカバーやタオルを挟んで試してみてくださいね。
■西畑昭甫
にしはた・あきほ/1997年生まれ、大阪府出身。東北高校ゴルフ部で腕を磨き、卒業後はツアーにも挑戦。現在は仙台を中心にレッスンやYouTube活動を行っている。
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