今回からはもう一つの飛距離アップに欠かせない、「ブレない軸」を作るストレッチを紹介します。せっかくトップの位置を高くできても、軸がぶれて上半身と下半身の捻転差を作れなければ、ボールにぶつけられるパワーが半減してしまいます。ブレない軸作りのストレッチにもトライしてみてくださいね!
まずストレッチを紹介する前に、今回はブレない軸とは何かを説明します。
ブレない軸=固定ではなく、安定!
以前もお話しましたが、体の対角軸のエネルギーがプラスとマイナス、それぞれ同じパワーで動いている結果、体の中心が動いていないように見える軸こそ「ブレない軸」なのです。
テークバックのときは、青色の線で結ばれた左上半身と右下半身が近づく(クローズ)パワーと、赤色の線で結ばれた右上半身と左下半身が離れていく(オープン)パワーがプラスマイナスゼロになります。その結果、体の中心軸が動かずにトップを迎えることができます。
テークバックのときと同じように中心軸がずれないので、結果、アドレスとインパクトで体の中心軸が動かず、捻転差でできたパワーをボールにすべてぶつけることができて、飛距離アップにつながるのです。さらに、軸がブレないことによりクラブのフェースの芯でボールを打つことが可能となり、真っすぐ飛ばすことができます。
オープンとクローズを意識するだけで自然とブレない軸ができる
アドレスからトップでは左上半身と右下半身を近づけてクローズ、右上半身と左下半身は遠ざけてオープンにしていきます。実際に行っていただくとお分かりになると思いますが、オープンとクローズを同じパワーで行うと、上半身が自然と時計回りに縦へねじれるようになります。縦にねじれることで体の中心軸が右に傾くことがなく、結果的にブレない軸が生まれます。
次回は、このオープンとクローズを体に覚えさせるストレッチを紹介します。
取材協力
恵比寿にあるキックボクシングジム。豊富なクラストレーニングに加え、またパーソナルトレーニングが高い人気を誇り、多くの著名人が通う大人気キックボクシングジム。
トレーナー
パーソナルトレーナーとして、アスリートをはじめ、多くのモデル、芸能人のフィジカルトレーニングを担当している。その一方で、幼児〜80歳以上の方までと幅広い層の方々の身体能力向上、健康増進、機能改善(腰痛・肩こり・膝痛など)やボディメイキングなど、様々なニーズに応じてフィジカルトレーニングを行っている。
選手会会長兼トレーナー。M-1ライトヘビー級王者、J-NETWORK ミドル級王者、初代WKOライトヘビー級王者と数々の実績を持つ。2007年からBungelingBay恵比寿の専属トレーナーとして活動。 脚痩せ、ヒップアップなどの女性の身体作りを中心に、月に150本以上のセッションを受け持ち、女性の身体作りに特化した
元格闘家。現役時代、タイへ修行に行った際にタイ古式マッサージに魅了され、現役選手ながらタイマッサージ店『オーガニック広尾』をオープン。さらに引退後にはバストアップ、ヒップアップなど美姿勢矯正に特化した恵比寿にあるサロン、「Bungeling Bay Beauty」の代表をBungelingBayのインストラクターとして活躍しつつ務めている。