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バンス(バウンス)ってウェッジのどの部分? ハイバンスとローバンスの違いや打ち方を解説

ウェッジの「バンス(バウンス)角」をご存知でしょうか?どこの角度なのか知らない人や、なんとなく聞いたことはあるけど角度による違いを知らない人もいらっしゃるかと思います。バンスの役割を理解し、使いこなせるとアプローチが劇的に向上するかもしれません。この記事では、ウェッジのバンスがどの部分を指し、どんな役割を果たすか解説したうえで、バンスをうまく使うコツを紹介しています。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年4月25日 15時46分

バンスは、リーディングエッジよりも下にふくらんでいる部分。シャフトを垂直にし、リーディングエッジを基準に水平なラインを引いて、そこからふくらみの頂点までの角度を測定すると、バンス角が分かる
バンスは、リーディングエッジよりも下にふくらんでいる部分。シャフトを垂直にし、リーディングエッジを基準に水平なラインを引いて、そこからふくらみの頂点までの角度を測定すると、バンス角が分かる

1. ウェッジのバンス(バウンス)とは?

ウェッジのバンス(バウンス)とは、シャフトを垂直にしたとき、リーディングエッジ(クラブフェースの底辺部分)よりも下にふくらんでいる部分のことです。英語で「bounce」と表記するため、日本では「バンス」とも「バウンス」とも呼ばれていますが、どちらも同じものです。この記事では「バンス」と表記します。

シャフトを垂直にし、リーディングエッジを基準に水平なラインを引いて、そこからふくらみの頂点までの角度を測定すると、「バンス角」が分かります。

「ハイバンス」と「ローバンス」の違いはバンス角の大きさ

「ハイバンス」と「ローバンス」の違いは、バンス角の大きさです。ハイバンスは主に10度以上とバンス角が大きいモデルで、リーディングエッジが地面から少し浮きます。一方で、ローバンスは8度や4度などバンス角が小さく、構えた時にリーディングエッジが地面にペタっとついているように見えます。

左がボーケイSM9 Kグラインド(ハイバンス)、右がボーケイSM9 Tグラインド(ローバンス)

左がボーケイSM9 Kグラインド(ハイバンス)、右がボーケイSM9 Tグラインド(ローバンス)

「ハイバンス」はミスに強い

バンス角が大きいと地面に刺さりづらくなるため、ハイバンスのウェッジはミスに強いと言われています。

バンス角が大きいウェッジは、リーディングエッジが地面に刺さる前にバンスが地面に当たって跳ねるため、ダフってしまったとしてもある程度カバーしてくれるのです。また、バンカーショットでもハイバンスのウェッジのほうが砂に刺さりづらく、比較的簡単に脱出できます。

なお、ハイバンスのウェッジは、基本的にスクエアに構えて使用します。

「ローバンス」は上級者向け?

ローバンスのウェッジは、ハイバンスに比べると地面に刺さりやすく、難易度が上がります。ただ、ハイバンスの場合フェースを開くとリーディングエッジが浮きすぎてしまうため、フェースを開いて球を上げるアプローチが好きな人にとってはローバンスの方が適しています。

また、地面が硬い状況では、ハイバンスだと跳ねすぎてトップするミスが出やすくなる一方で、ローバンスであればクリーンに打ちやすいというメリットもあります。

ハイバンスとローバンスどちらが合っているか分かるチェックポイント

ハイバンスとローバンス、どちらが合っているのかを判断するチェックポイントを表にまとめました。

ハイバンスが合う人

ローバンスが合う人

・ハンドファーストが強い

・ボールを右足寄りに置く傾向がある

・ダウンブローの角度が大きく、地面に刺さりやすい

・ダフリやザックリのミスが多い

・砂を多く取りすぎてバンカーから脱出するのに苦労している

・シャフトが垂直~ややハンドレイト気味

・ボールを左足寄りに置く傾向がある

・バンカーでバンスが跳ねてしまう

・フェースを開いて使いたい

2. バンスを活用したアプローチの打ち方2選

ハイバンスでも、ローバンスでも、バンスがあることに代わりはなく、うまく使うことでアプローチの成功率アップが期待できます。ここでは、2つの打ち方を解説します。

・バンスを活かすためには構えが大切
・体を開いてインサイドアウトにスイング

バンスを活かすためには構えが大切

ピッチエンドランで寄せる時は、バンスをうまく使うことが重要です。そのためには、アドレスが大切で、胸の前でグリップエンドを指でつまみ、クラブをダランと垂らします。この時のシャフトの傾きを維持したまま構えれば、バンスが出た状態で構えられます。

アドレスを作り、バンスが出た状態をキープし、シャフトを垂直にするイメージで払い打つとバンスが効果的に使えるアプローチが可能です。

詳しくは「ハンドファーストに構えてない? 倉本昌弘が教えてくれた『バンス』が使えるアプローチ」をご覧ください。

体を開いてインサイドアウトにスイング

バンスをうまく使うためには、インサイド・アウト軌道でアプローチをすることが大切です。ウェッジのソールの出っ張っているバンスがあると、ボールの手前からクラブが入っても、地面を滑ってダフリのミスを防いでくれます。

アドレスでは、少しオープンスタンスで構え、スタンスに対して、ヘッドをインに上げていき、ダウンスイングでインからクラブを下ろし、目標方向にフォローを出します。カット軌道に振るよりも目標方向にボールを出しやすくなるため、方向性が安定し、ダフリのミスも軽減することが可能です。

詳しくは「アプローチはカット軌道がミスの素? バンスを使って寄せるなら「インサイド・アウト」がいい(倉本昌弘)」をご覧ください。

3. まとめ

ウェッジのバンス角は、ゴルフプレーにおける重要な要素であり、ハイバンスウェッジとローバンスウェッジの違いを理解することは、自身のスキルやプレースタイル、コースの特性に合った最適なウェッジを選択する上で非常に役立ちます。

バンス角だけでなくソール形状も様々な形を販売しているメーカーもあります。クラブの特性を理解した上でアプローチをすることができると、より一層アプローチへの理解が深まり、ピンに寄せるショットの精度が格段に上がるでしょう。

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