<チャールズ・シュワブチャレンジ 最終日◇31日◇コロニアルCC(テキサス州)◇7289ヤード・パー70>
屈指のショット力を誇るルドビグ・オーバーグが、アマ時代から長年愛用してきたオデッセイ製のブレード型からついにマレット型にスイッチ。トータル6アンダーの17位タイで終えた。スコッティ・キャメロン製の未発表マレット『PHANTOM 3.2』を投入した、パッティングスタッツを見ていきたい。
M・フィッツパトリックや松山英樹らと同様に、現在の世界トップ20の中で頑なにブレード型パターを使い続けてきた、数少ない選手の一人だったオーバーグ。なぜ、このタイミングでマレット型への移行を決断したのか。そこにはスタッツ上の課題が隠されていた。
■「1.5mの壁」を打ち破るための決断
ショット力は昨季以上。今季SG:Tee-to-Greenで4位(昨季48位)、SG:Approach-the-Greenで8位(同98位)と、圧倒的な精度でピンに絡めている。が、一方でパッティング(SG:Putting)は昨季86位、今季59位と、爆発的なショット力に対しては平凡な順位になっていた。
特に課題と言えたのが「約3m(150位)」や「約1.5m(140位)」という短いパットの取りこぼしだ。今季はブレード型のままロフト角やヘッド形状を微調整してスピードコントロールを模索したようだが、根本的な安心感と直進性を求め、ついにマレット型を投入した。
■ クランクネック付きの「コンパクト」サイズ
数あるマレット型の中で手にした『PHANTOM 3.2』は、未発表のツアープロトタイプで、クランク(プラミング)ネック付き。現在ツアーで主流のテーラーメイド『Spider Tour X』や、移行者に結果が出ているオデッセイの未発表モデル『TRTL』と違い、コンパクトなヘッドサイズが特徴だ。
オデッセイ製のソフトな打感を長く使ったオーバーグに、金属フェースは合うのか。打感が比較的ソフトな「SCSのチェーンリンク・ミルド・インサート」が採用されたプロトタイプは、ブレード型からの移行でも違和感のないクランクネックでトウハングも整っていると見られる。
■ “入るマレット”探しを続けるか、ブレードに戻すのか
初日・2日目を「66」「68」で滑り出し、課題だったグリーン上のスタッツ(SG:Putting)でも、初日15位で2日目も19位とまずまず。ところが、3日目に41位になり最終日も47位と、4日間で「2.700」(24位)という結果だった。
今季、ブレード型で6度のトップ10入りを記録しているオーバーグ。スコッティ・シェフラーが“入るマレット”を見つけて僅かな期間で16勝したように、オーバーグもマレット型へ移行するのか、それともブレード型に戻すのか。未発表『TRTL』だけでなく『PHANTOM 3.2』にも注目していきたい。
