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アイアン選びを間違えてる人多数! 専門家はソールの形状とトゥ幅で判断していた【アスリートアイアンソール図鑑】

アイアンの「ソール」と聞くと、多くのゴルファーは打ったときの“抜けの良し悪し”に関係すると考えがちだ。確かにそれも間違いではないが、ギアコーチの筒康博氏によると、実際には重心設計への影響が非常に大きいという。

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ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年10月7日 10時48分

ソールを薄く設計すれば重心が高くなり、スピンの効いたボールが打ちやすくなる
ソールを薄く設計すれば重心が高くなり、スピンの効いたボールが打ちやすくなる

アイアンの「ソール」と聞くと、多くのゴルファーは打ったときの“抜けの良し悪し”に関係すると考えがちだ。確かにそれも間違いではないが、ギアコーチの筒康博氏によると、実際には重心設計への影響が非常に大きいという。

【写真】トゥ幅が長いのが、ダフリに強かった! 21.4mmのタイト『T250』、23.5㎜のピン『i240』
ソール幅の狭いアイアンは、ヘッド中央部から上部にかけてが肉厚になり、重心が高くなる。インパクトでロフトなりにボールを打ち出しながら、スピンのしっかり利いたボールを打つことができる。また重心が浅くなる分、弾道コントロールがしやすいことも特徴
高重心のアイアンは、フェース面上の芯が幅広のものに比べて高くなる。そのため、ハンドファーストに上から打ち込むことで芯に当たる。抜けの良さもダウンブローのスイングと好相性だ
ソール幅が広いモデルは、ヘッド下部に重量が集中するので重心が低くなる。また、幅の分だけ深重心になるため、インパクトでロフトが寝て当たりやすくなる。ストロングロフトのフェースでボール初速を上げながら、低・深重心の設計で高い打ち出しの強弾道で飛ばすことができる
低・深重心のソール幅広めのアイアンは、シャローな入射角でレベルブローに打つスイングと好相性。ダフリを防ぎながら、下めヒットでも初速が落ちにくいので、飛距離ロスが小さく抑えられる
アイアンの『ソール』はスイングタイプによって、接地しやすい部分が変わる。つまり、形状を見れば相性の良いスイングが分かる。「フロントエッジ」と「トレーリ
ングエッジ」が削ってある『ソール』は鋭角に打ち込むスイングと好相性で、多くのプロが好んで使用する形状だ。一方、全体の丸みが強い『ソール』は、どの入射角でも抜けの良さが得られる万能タイプ
アイアンでもインパクトと同時か直後に『ソール』がしっかり接地するため、形状で抵抗の強さ、抜けが変わる。最新モデルは、接地する部分の幅を変えて、抜けと寛容性のバランスを取っている。抜けの良さを重視するなら接地面の幅が狭いものがおすすめだ
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ソール幅の狭いアイアンは、ヘッド中央部から上部にかけてが肉厚になり、重心が高くなる。インパクトでロフトなりにボールを打ち出しながら、スピンのしっかり利いたボールを打つことができる。また重心が浅くなる分、弾道コントロールがしやすいことも特徴

「比重の重い金属で作られるアイアンでは、ヘッドの形状そのものが重心設計に大きく関わります。ソールを薄く設計すれば重心が高くなり、スピンの利いたボールが打ちやすくなります。逆にソールを厚くすれば低重心となり、ロフト以上にボールが高く上がるクラブが作れます。

最新のアイアンでは、ソールの厚みで重心位置を調整したうえで、フロントエッジやトレーリングエッジを削ったり、全体に丸みを持たせたりすることで接地面積を変え、抜けの良さを高めています。重心と抜けの両面からアイアンを選ぶことで、自分に最適なモデルを見つけることができるでしょう」

筒氏によると、アイアンのソールで注目すべきポイントは3つあるという。

① ヘッドの重心高さと深度
ソール幅が狭いアイアンは、ヘッド中央から上部にかけて肉厚になり、重心が高くなる。一方、ソール幅が広いモデルは、ヘッド下部に重量が集まり、重心が低くなる。さらに深重心設計となる。

② スイングとの相性
「フロントエッジ」と「トレーリングエッジ」が削られたソールは、鋭角に打ち込むスイングと相性が良く、多くのプロが好んで使用している。一方、全体的に丸みを帯びたソールは、どの入射角でも抜けの良さが得られる万能タイプといえる。

③ ソールの抜け
最新モデルでは、接地部分の幅を調整することで、抜けの良さと寛容性のバランスを取っている。抜けの良さを重視する場合は、接地面の幅が狭いモデルを選ぶのがおすすめだ。また、ミスに強いモデルが欲しい場合は、トゥの幅を見るのがいい。トゥが広いほど、ヘッドの直進性が高く、ダフリに強くなる。ダフリに悩む人は、そういう傾向のあるモデルを選ぶといいだろう。

【今回の試打リスト】
タイトリスト:T250
ミズノ:ミズノプロ M-13
テーラーメイド:P790
ピン:i240
キャロウェイ:Xフォージド MAX
ダンロップ:スリクソン ZXi5
プロギア:PRGR03

■解説 筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで、豊富過ぎる知識を持つ通称“ ギアコーチ”。インドアゴルフレンジKz亀戸店でヘッドコーチとして、日々アマチュアの悩みに応えている。

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