<カストロールレディース 初日◇29日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6515ヤード・パー72>
髙橋恵が7アンダーの首位タイ発進を決めた。7月20日に30歳を迎え、30代最初の試合で自身の試合ベストスコアとなる『65』をマーク。「全部よかったです。ティショットがよくてストレスなく打てていたのと、アイアンも6メートル以内についていたので、ボギーを打つ感じが全くなかったです」と、納得のラウンドに笑顔を見せた。
今年はQTランク24位でレギュラーツアー前半戦の出場権を獲得。本格参戦は2018年以来となったが、14試合に出場して決勝ラウンド進出は2回にとどまった。
リランキングも82位で突破できず、後半戦は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場になる。それでも、「試合に出られなくなりましたが、少し休憩も入れながら練習もできて、知らないうちによくなってきた」と、左右にばらついていたショットも修正され、今季同ツアー2戦目で好スタートを切った。
中学2年生だった2010年には、同ツアー「ANAプリンセスカップ」で史上初のアマチュア優勝を達成。“元祖天才少女”金田久美子らをプレーオフで破り、新たな天才少女としてその名をとどろかせた。
しかし、その後は順風満帆なキャリアとはならず、同ツアー2勝目には届いていない。あれから約16年。いまでは30歳という節目を迎えたが、「そこは気にしていない」と話す。2勝目まで遠回りが続いているものの、髙橋自身はそれを重圧とは捉えていない。
「切実に優勝したい。それがアマチュアで優勝したからではなく、勝ちたい気持ちはずっと変わっていない」
“天才少女”から解放されるための2勝目ではない。プロゴルファーである以上、勝利を目指すのはだれもが抱く思い。その気持ちを胸に、髙橋は戦い続けてきた。
まだ初日だが「今後のモチベーションにしたい」と話す。こうした一つ一つの自信が、16年ぶりの勝利へとつながっていくはずだ。(文・齊藤啓介)
