ローリー・マキロイ(北アイルランド)も、チャレンジャーのことを「要はコーン・フェリーだよね」と言い放ち、PGAツアーがすぐさま「いやいや、そうではない」と否定して、チャレンジャーの大会はコーン・フェリーツアーの大会より規模も賞金も格段に上であることを強調する場面が見られた。
だが、いずれにしても、チャンピオンシップ、チャレンジャー、コーン・フェリーツアーの3層構造になることは間違いない。
なぜ、わざわざ3層構造に変えるのか。それはツアー全体の競合性を高めるためだと言われている。28年からはすべての大会で予選カットが行われることも、今回の大改革のキーポイントで、それも競合性を高め、ツアーを真の実力主義に変えるためだと言われている。
しかしシンクは、「そうだとすれば、チャンピオンシップに留まるのがトップ90というのは、ほとんどジョークだ。トップ60に絞らなければ(意味がない)」と指摘しているところが、手厳しくて面白い。
それでは、米ジョージア州シーアイランドに居を構え、大勢の現役選手たちからリスペクトされる“ボス”的存在として慕われ、「全米プロ」覇者で通算21勝のデービス・ラブIII(米国)は、何と言っているのか。
「若い選手たちから不満や不安をたくさん耳にしているが、発表された内容をあまり気にする必要はない。なぜなら、どうせ変わっていくから。フェデックスカップは私の現役時代に創設されたが、その後は毎年のように変更が繰り返されてきた。他のスポーツにおいても、新しく決定されたことは、年々、変更されている。モノゴトはみな変わる。ネバー・エンディング・ストーリーだ」
フェデックスカップが今なお定着しなかったのと同様、この大改革も、導入・実施された後に、どうせ変わっていくはずだから、今から気に病む必要はないというラブの言葉には、あまりにも説得力が溢れていて、思わず苦笑させられた。
モノは考えようということなのだろう。ラブが言う通り、28年からの大改革はネバー・エンディング・ストーリーの始まりなのだと思いながら眺めると、新生PGAツアーの見え方や景色は、少しばかり変わってくるのではないだろうか。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)