■苦戦が続く日本のエース 新世代も台頭
2014年から米ツアーに本格参戦し、今年で13年目。世界を代表するトッププレーヤーとして獅子奮迅の活躍を見せてきた松山英樹にとっては苦しいシーズンとなっている。今季はここまで16試合に出場し、優勝はおろかトップ10が2回のみと、苦戦を強いられている。
シーズン初戦となった1月の「ソニーオープン・イン・ハワイ」で13位タイと上々の滑り出し。「ファーマーズ・インシュランス・オープン」では初日に「64」をマークするなど11位タイに食い込んだ。その流れに乗って、相性抜群の「WMフェニックス・オープン」ではプレーオフに進み、惜しくも敗れたものの来たるメジャーシーズンに向けて期待が膨らんだ。2度目の栄冠を目指したマスターズでは12位タイに入ったが、これが4月以降のベストフィニッシュ。上位争いから遠のく試合が続き歯がゆさが残るなか、気になるのは最終戦への進出だろう。
ポイントランキングトップ30のみに出場が許された大会に、デビュー年から9年連続で出場した。23年のケガによって連続出場が途切れたものの、24、25年は復活。過去12年で11回の出場を果たしている。今季は現時点でランキング35位。最終戦を含めた全3試合のプレーオフシリーズ進出(レギュラーシーズン終了時のトップ70)は安全圏だが、2戦目終了時点で30位に入らなければ、そこでシーズン終了を迎えることになる。
米ツアー3年目の久常涼にとっては、初優勝も見える戦いが続いている。シーズン3戦目のファーマーズ・インシュランス・オープンで惜しくも2位。自身米ツアーベストを更新すると、その後もトップ10に3度入った。5月以降は調子を落としているが、ポイントランキングはここまで43位と、こちらもプレーオフ進出はほぼ確実だ。プレーオフ初戦を終えてトップ50が2戦目に進出。ここまでくれば来季のシグネチャー大会の出場も確定となるだけに、自身初となる最終戦、来季のビッグイベント進出に向けて、ここから結果を求める戦いが続く。
■気になる来季出場権の行方
メジャーやシグネチャー大会といった華やかな舞台がツアーを彩った一方で、現実的な問題に直面している選手も多い。ここからは来季の出場権をかけた争いも熱を帯びるが、ここには日本勢3人も絡んでくる。金谷拓実、中島啓太、平田憲聖の3人にとっては、来季出場に向けて正念場が続く。
レギュラーシーズン最終戦の「ウィンダム選手権」(8月6~9日)終了時点でポイントランキング70位に入れば、プレーオフ進出と来季の出場権は確保。ここから漏れても9~11月までのフォールシリーズ全8戦での挽回は可能で、最終戦の「ザ・RSMクラシック」終了時点でトップ100に入れば来季も出場はかなう。
ただ、現時点で金谷、中島、平田の状況は厳しい。7月1日時点で金谷は131位、中島は144位、平田は153位とポイントランキング下位に低迷している。3人が出場できるレギュラーシーズンイベントは残り6試合。プレーオフシリーズ進出に必要なポイントを稼ぐのと同時に、少しでも順位を上げて秋以降の戦いも見据えていくことになる。
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今季メジャー最終戦の全英オープンを制するのは誰なのか。3試合のプレーオフシリーズに進出するのは? 年間王者の称号は誰の手に。そして、来季に向けてし烈な秋の戦いに突入する選手たち。28年以降はツアーを二分し、上位カテゴリーと下位カテゴリーに分かれることが発表されたばかり。トップツアーでプレーするためには、少しでもいい位置で来季に入る必要がある。それぞれの思惑が交錯する戦いがクライマックスへと向かっていく。
