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2イーグルで首位キープ 桑木志帆は“NASA”を追い越せ「ついていくだけでは勝てない」

初優勝が日米共催大会に!? 20歳・桑木志帆が“離れ業”に挑む。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年11月4日 19時15分

NASAにロックオン! 強大な先輩を打ち破れるか
NASAにロックオン! 強大な先輩を打ち破れるか (撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 3日目◇4日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

ムービングデーの朝はいつもより緊張していた。「3日目がカギだと思っていた。きょう落としてしまったら、上が伸ばしてあした巻き返すことは難しい。確実に伸ばしていきたいというプレッシャーはあった」。そんななか、首位からスタートした桑木志帆は2イーグル・2バーディの「66」でプレー。トータル20アンダーまで伸ばし、首位をキープして最終日へと向かう。

まさに激闘 畑岡と桑木が熱いハグ【写真】

おはようバーディで緊張の糸はほぐれたが、それは一瞬。同じく首位でスタートした畑岡奈紗がぐんぐん伸ばしていく一方で、前半は7番でもうひとつバーディを奪うに留まった。「あまり流れがよくなかったけど…」というフロントナインだったが、バックナインではふたつのパー5でスーパープレー。12番、17番でともにイーグルを奪い、一気に畑岡に追いついた。

12番は残り210ヤードから3番ウッドで2.5メートルにつけ、17番は3番ウッドでグリーン近くまで運ぶと58度のウェッジでチップイン。「インパクトが強く入って『あ、やばい』と思ったけどきれいに吸い込まれていったのでうれしかった」。ここまで3日間、安定したプレーを展開し54ホールでボギーフリー。特段意識しているわけではないが、「スコアをほめてあげたい」と一打一打の積み重ねには胸を張れる。

2日目から最終組で回り、そこには追いかけていきたい背中がある。2日目には「奈紗さんについていけばいいところで終わるんじゃないかと、一生懸命、必死についていきました」と話していたように、この日も日本のエースとして好プレーをみせる畑岡についていき、肩を並べて3日目を終えることができた。だが、それを続けているだけにはいかない。「あしたはついていくだけでは勝てない。最初はついていって、どこかのタイミングで追い抜けたらいいなと思います」。

プロ3年目の20歳に、初優勝のチャンスが近づいてきた。「あしたは覚悟を決めていくしかない。きょうよりかは気楽に行けるんじゃないかな」と冷静に見据えるラスト18ホール。憧れの選手を一気にかわして、最後まで突っ走った先に、念願の勝利が見えてくる。(文・笠井あかり)

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