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1日3ダボもメジャー予選通過 岩井千怜「ヒヤヒヤ、心が折れそうになった」

岩井千怜は3つのダブルボギーを叩きながらも、粘って予選通過を果たした。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年7月12日 07時30分

世界1位のネリー・コルダ(左)とも見事にコミュニケーション。岩井千怜は、粘り強く週末行きを決めた。
世界1位のネリー・コルダ(左)とも見事にコミュニケーション。岩井千怜は、粘り強く週末行きを決めた。 (撮影:ALBA)

<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇11日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>

最終9番パー5、残り238ヤードから3番ウッドで2オンに成功すると、岩井千怜は小さくガッツポーズを作った。「ずっとヒヤヒヤしながら回っていた。ショットの調子もあまり良くなくて、最後のセカンドもイチかバチか。うれしかったです」。惜しくもイーグルは逃したが、震える手でバーディを決め、予選通過ラインに滑り込んだ。

【写真】岩井千怜の3Wがすごい!フェース真ん中だけに打痕がビッシリ

23位から出た2日目は、前半11番でバーディが先行。だが上位浮上を目指してスタートした矢先、思わぬ展開でつまづいた。13番では2打目を右に曲げて、3メートルから3パットのダブルボギー。14番ではバーディパットがグリーンをオーバーして、パターからウェッジに持ち替えさせられた。

「上って下るパットで“止まるかなー”って思ったけれど行っちゃった。(同組の)ネリーさんは止めるように打っていたので、そういうイメージが大事だなと思った」。パーをセーブした同組の世界ランク1位ネリー・コルダ(米国)に対し、岩井は連続のダブルボギー。ここからカットラインを意識するようになった。

「ヒヤヒヤしました。ゴルフは慌てたら一番ダメ。“大丈夫、自分ならできる”って思ってプレーしました」。ショットのミスもなんとかしのぎ、緊張をできるだけ落ち着かせようと心掛けた。

だが、5番パー3でまたもやダブルボギー。ティショットが右に曲がって池につかまり、アプローチも寄せきれなかった。「心が折れそうになった」。それでも諦めず、最終9番でバーディ締め。3バーディ・3ダブルボギーの「74」と落としたが、トータル1オーバー・53位タイで週末行きを決めた。

「いままでにないかもしれない」という1日3ダボ。“ボギーフリー”の内容には苦笑いだったが、それでもしっかりと耐えた。「初日からこんなに大勢のギャラリーの方に囲まれてできるのはいままでなかった。そういうのもいい経験になりました」。上位争いから一歩後退したが、ムービングデーもファンを沸かせるプレーで魅せたい。(文・笠井あかり)

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