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「竹田麗央が戦っているのも励み」 21歳・佐藤心結が強めた“LPGAツアー”への思い

推薦出場の佐藤心結が上々の2アンダー発進。海外への思いを新たにした。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年2月21日 08時30分

<ホンダLPGAタイランド 初日◇20日◇サイアムCC オールドC(タイ)◇6632ヤード・パー72>

蒸し暑い気候のなか、目の前で繰り広げられるトップ選手たちのプレー。その会場の光景すべてが、21歳・佐藤心結の気持ちをくすぐる。「けっこう緊張したけど、そのうちに慣れてきました。雰囲気も楽しいし、いいなと思います」。予選会を勝ち抜いて出場した2023年の「全米女子オープン」以来となる米ツアーは新鮮で、その目も輝く。

【写真】シブコとトロフィーを掲げる佐藤

ただ、いざ10番からラウンドが始まると、そんな緊張など感じさせないプレーを見せる。11番パー4で2メートルのチャンスを沈めると、12番パー3、さらに13番パー4では7メートルはあろうかというパットをねじ込んだ。13番は、下りの難しいラインを決めたもの。「タッチを優先させようと思ったのが入ってラッキーでした」と振り返る。

ただ、一筋縄ではいかないのが最高峰の舞台だ。難関の17番パー4でボギーを叩くと、18番パー5ではアプローチにミスが出てダブルボギーを叩いた。「練習不足ですね」。そういって、自分を戒める。それでも後半に2つ取り戻し、2アンダー・23位タイとまずまずのスタートは切った。粘ってリカバリーしたという点は、明日以降につながっていく。

昨年10月の国内ツアー「スタンレーレディスホンダ」で初優勝を挙げ、その“特典”で今大会の出場権を手にした。「72人しか出られなくてトップレベルの選手が集まっている」と、指折り数えてようやく迎えた本番だ。2週間前には川崎春花、仁井優花と行ったタイ合宿で、現地の芝などしっかりと予習もしてきた。

もともと、アマチュア時代から“海外”を強く意識してきた選手のひとり。今回はスポット参戦にはなるが、その道を自力で切り開いた。そして実際にプレーするなかで、こんな思いもこみ上がってくる。

「この舞台で戦いたい気持ちがより強くなりました。LPGA(米国女子ツアー)で戦えるよう頑張りたい。身近な先輩や、同学年の竹田麗央も戦っているのは励みになります。追いつけるように」

その竹田も3アンダー・15位タイにつけている。日本の若き選手が切磋琢磨し、ここからリーダーボードをともに駆け上がる姿も楽しみだ。残りの3日間も、憧れる舞台の空気を体いっぱいに吸い込む。(文・間宮輝憲)

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