<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 事前情報◇21日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6543ヤード・パー72>
2022年に米ツアー初優勝を挙げた地に、古江彩佳が今年も戻ってきた。あれから4年が経過。今ではすっかり毎年訪れる場所になっているため、「いつものコース」という感想にもなっているが、「リンクスはなかなか経験ができないので、帰ってくるたびに新鮮」という感覚は変わらない。
優勝後は24年に3位になっているが、昨年は予選落ちを経験。天候ひとつで大きく表情が変化するコースというのもうかがえる。「今の自分がどう対応できるか」。歴代覇者という肩書は関係なく、目の前のプレーに集中していく。
2週前の「アムンディ・エビアン選手権」は、初日と3日目に「68」を出しながら、2日目と最終日は「73」と浮き沈みの一週間でもあった。結果は53位。「4日間できたのはうれしいことだけど、そこから(順位を)上げていくことが最近はずっとできていない。そこは今の自分の甘い点」という評価を下す。
ただ、試合後には知人からこんな言葉をかけられた。『予選を通過することも立派なこと』。それに励まされた。「予選通過を続けて、上を目指していきたい」。気持ちを新たにすることができた。
オープンウィークだった先週に英国入りし、イングランドのサウスポートにあるロイヤル・バークデールGCを訪れた。男子の「全英オープン」を観戦するためだ。予選ラウンドの2日間、「日本選手の応援も兼ねて」と松山英樹ら日本勢8人のプレーを順繰り見ていった。
米国男子ツアーを会場で見るのは初めて。学ぶ点も多かった。「(グリーンに)乗せられないところでも、しっかりパーを取る姿をけっこう見ることができたし、それは参考に。自分も諦めずにとか、アプローチで寄せてという気持ちはすごく大事だなと思いました」。
また“最古のメジャー”では雰囲気の違いを感じることができた。「(自分が)選手だからなのか、自分が戦わないところに行くと、よりピリピリさが感じられて面白かったですね。(自分がプレーするより)緊張感もある。すごく広大でした」。ゴルフを客観視する時間になった。
その先週は、土曜日までクラブを握らずに、休養の時間を大事にした。「ひさしぶりに5日間くらいクラブを握らなかったので、いいリフレッシュになったと思います」。つかの間の“夏休み”を満喫することができた。
現在、ポイントランキングは46位。今季は14試合で予選落ちこそわずかに1試合のみだが、トップ10が2度というのも、古江のこれまでの実績からすると寂しい数字だ。この特別な大会をきっかけに、上昇気流に乗りたい。来週は今季最後のメジャー「AIG女子オープン」(全英、ロイヤルリザム&セントアンズGC/イングランド)も待つ。「すごい風とかも経験しておきたい」。この後につながる、いい“前哨戦”にしたい。(文・間宮輝憲)
