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古江彩佳はホステスVならず 悔やむ10番での一打「攻めていくべきだった」

「ミズホ・アメリカズオープン」は最終日が終了した。優勝争いを繰り広げた古江彩佳には、「流れが変わった」と悔やむ一打があった。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年5月20日 08時51分

<ミズホ・アメリカズオープン 最終日◇19日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

大会の冠スポンサーを務めるミズホとアンバサダー契約を結ぶ古江彩佳が、惜しくもホステスVを逃した。3打差の3位タイから出るも5バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「73」と失速。トータル9アンダーの7位タイに終わった。

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ラウンド前から青×白のミズホカラーを身にまとうことは決めていた。最終組のひとつ前からティオフすると、2番でバーディを先行させる。さらに6番パー5でも3メートルを決めてバーディ。ネリー・コルダ(米国)が落としたことで、ここで首位に並んだ。1つ落として迎えた9番では、2打目がグリーン右手前のくぼみにこぼれたが、1メートルに寄せてパーをセーブ。トップグループのままサンデーバックナインへと入る。

「リーダー(首位)に立っていたのは見ていた」。ただ、ここで「流れが変わってしまった」と後悔する一打が出てしまう。

10番パー5。ティショットをフェアウェイに運ぶと、2打目は狙わずにレイアップを選択。ただ3打目は手前10メートルと寄せきれずに、2パットのパーにしてしまう。このセカンドショットが心残りだ。「レイアップをせずに攻めていくべきだった。落としてしまう理由にもなってしまったかな」。

一方のネリーは10番でバーディを奪い、ここで古江は首位タイから陥落することに。そして12番でグリーン左奥に外れたアプローチが寄せきれずボギーを叩くと、13番で取り戻しながらも、14番でボギー。15番ではフェアウェイバンカーからアゴに当たって、3オン・3パットのダブルボギーを喫した。「怪しいかなとは思っていた。つま先上がりのバンカーショットは簡単ではないけれど、いいショットが打てればと思ったのが当たってしまった」。再び高い波に乗ることはなかった。

16番でロングパットを決めて「神様は見てくれているのかな」とラッキーを感じながらギャラリーを沸かせたが、17番でまたもやボギー。“○”と“△”が交互に来る内容で、もどかしい時間は最後まで続いた。

最終的にスコアをひとつ落とし、優勝したネリーとは5打の差が開いた。「調子がいまいちというのが中盤はあった。耐えるゴルフをするしかなかったけれど、せめてイーブンには戻したかった」。単独首位でスタートした3月「HSBC女子世界選手権」に続く優勝争い。ただ2年ぶりのツアー2勝目はまたしてもお預けになった。

これが3週間ぶりの米国女子ツアーだった。その間には日本のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」にスポット参戦したが、予選落ちを喫した。オフにはコーチである父とショットを調整。その成果を発揮していたが、最終日に少し本調子ではなくなってしまった。「だいぶ直ってはきている。でも最終日にこうやって落としてしまうのは直り切っていない部分はある」。次戦への課題にもなる。

最終18番はホステスの意地を見せるような気迫あるショットで2メートルにつけバーディを奪い、トップ10には食い込んだ。「プレッシャーにはなる試合だったけれど、集中しながら、まずはトップ10で上がれてよかった」。この悔しさは次戦のメジャー大会「全米女子オープン」(30日開幕)で晴らすつもりだ。(文・笠井あかり)

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