<KPMG全米女子プロ選手権 初日◇25日◇ヘイゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6760ヤード・パー72>
渋野日向子は“まさかの”トリプルボギーで一時は2オーバーまでスコアを落としたが、終わってみれば「71」の1アンダー。見事なカムバックをみせた。
スタートの10番から連続で、約6メートルのバーディパットを沈めた。12番ではラフからのアプローチを寄せきれずボギーを喫したが、そこから15番まではパーを並べていた。
ティイングエリアから右に湖が広がり、左にはクリークが構える右ドッグレッグの16番。開幕前に「気持ち悪い」と警戒していたホールだ。「左を嫌がった」とティショットは右の湖へ。救済後の3打目は木がスタイミーとなって出すだけとなり、グリーンオンまで4打を要した。
ボギーパットはカップ際で止まったものの、そこからまさかのタップミス。「空ぶっちゃった。触れて(ボールが)戻ってきちゃった」。3パットでトリプルボギー。「書かないでほしい(笑)。恥ずかしいので」と、このミスを悔やんだ。
続く17番パー3でも、グリーン奥からのアプローチで2メートルの下りのパーパットを残すピンチ。それでも「大きかった」と振り返るこのパットを沈めたことで、後半の3バーディにつながった。16番グリーンを後にする際は「落ち込んだ」というが、キャディを務める田谷美香子マネジャーから『生きてたらこういうこともあるから』という励ましの声も渋野の支えになった。
後半3番のパー5で取り返すと、7番、9番でも6~7メートルのバーディパットを流し込んだ。「ラインに乗せられたような感じもしますし、いいリズムで打てていた」と、やや距離のあるバーディパットをしっかりモノにした一日となった。
一方で、パーオン率77.7%(14/18)のショットは、「上半身が強い」と反省点も口にした。一度は落ち込んだ気持ちを立て直し、後半はあすへの期待を抱かせる内容に。午前組でプレーを終えた渋野は、時間をたっぷり使ってショットの調整に励んだ。(文・齊藤啓介)
