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「半分しょうがない」 不運な目玉から後退… 西村優菜は2戦連続トップ10入りへ勝負の最終日

米国女子ツアーのテキサス戦は3日目のプレーが終了。西村優菜は上位進出ならず後退した。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年10月8日 07時20分

<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 3日目◇7日◇オールド・アメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71>

グリーンが乾き、風がピンフラッグを揺らし、ピンポジションがタイトに切られたムービングデー。西村優菜は2番から連続バーディを奪った。幸先いい滑り出しで「いい流れでスタートできたかなと思う」と、6打差を追う3日目としては最高の序盤だったが、4番でダブルボギーを喫してから後退することになる。

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4番は左ドッグレッグのパー4。ドライバーでティショットをフェアウェイ左サイドに運ぶと、2打目はアゲンストの風にも押されて手前のバンカーに捕まった。そして不運なことに“目玉”に。落としどころまで距離があって、カップはバンカーを越えてすぐのところに切られている。しかも左足下がりのライ。グリーンを広く使って左側に出すことも考えたが、「キャディさんのなかでは(その考えは)ゼロだった。そこもうまくかみ合わなかったと思う」。ピン方向を狙ったが、グリーンを大きくオーバーし、奥のペナルティーエリア内の深いラフに沈んだ。

赤杭内からそのまま打った4打目はふわりと上げたものの7メートルほどショート。4オン2パットのダブルボギーとして、この日の貯金はゼロになった。「ミスショットではあったけど、難しいところに入ってしまってアンラッキーだった。半分しょうがないかなという気持ちでその後はラウンドしていました」と切り替えたが、続く5番パー3も乗らず寄せきれずのボギー。8番ではパーパットがカップ左フチに蹴られることもあった。

さらには、「ビトゥウィーンの距離が多くて、そこをうまく打てなかった」と番手間の距離が残ることも多く、クラブ選択にも悩まれた。その場合は基本はフェード球を打って飛距離を落とすが、強く吹く風の状況とピンポジションによっては、そればかりで攻めることはできない。「ジャッジが難しかった。(ピンポジションは)きのうより難しく感じましたし、もうちょっと振りやすい距離があればなあと思っていたけれど、まあこういう日もあるなという感じ」と振り返った。

左手前にピンが切られた最終18番でも同様に攻めようと考えたが、グリーン左手前のバンカーが気になった。「カットに打って右風に当てたら“ワンチャンあるかな”と思ったけれど難しかった」とひとつ大きめのクラブで放った2打目はグリーン左奥にこぼれた。ボギー締めとなり、3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「74」。トータル1アンダーの18位タイで最終日へと向かう。

「きょうはそういう日でした」と不運な一日を受け入れながら割り切るしかないが、このままでは終われない。首位のキム・ヒョージュ(韓国)は独走状態を築いているが、2位とは5打差と射程圏内にいる。「あしたも難しいラウンドになると思うけど、トップ10を目指して頑張りたい」。先週は優勝争いのすえ自己最高の3位に入った。2週連続の上位フィニッシュで、気持ちよく次週からのアジアシリーズを迎えたい。(文・笠井あかり)

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