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全英制覇の“大エースパター”がバージョンアップ? 渋野日向子がプロトタイプを投入「似とったのでいいなと」

渋野日向子がプロトタイプのパターを使用している。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年11月1日 08時15分

<TOTOジャパンクラシック 初日◇31日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>

2週間前のアジアシリーズ第2戦「BMW女子選手権」を体調不良により開幕前に棄権した渋野日向子だが、日米共催大会で“無事に”初日の18ホールを回り切った。

渋野日向子のパターを接写!【写真】

体調面についても「最近の自分の調子からいうとすごく動けているなと。気持ちは前向きなので、できるだけ空回りの数を減らしたいと思います」と明るい言葉が出てくる。スコアは4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「72」でイーブンパー・56位タイ発進だが、かみ合えば爆発できる予感があるのも、渋野らしさだろう。

グリーン上では新しいパターを握っていた。契約を結ぶピンのツアー担当者に話を聞いても「プロトタイプだから…(笑)」と詳しいことには口をつぐんだが、よく見ると2019年「AIG全英女子オープン」を制したときのパター『シグマ2アンサー』に似ている。

およそ1カ月ぶりの実戦だった9月「クローガー・クイーンシティ選手権」でひさびさに“大エースパター”を再投入していた。「何年ぶりだろう。家の倉庫で眠ってたから腐ってないかなと思ってたけど、大丈夫そうです。いい印象の方に戻そうと思った。自分の中でも構えや転がりがすごくしっくりきてるような気はする。入らないけど(笑)」と話していたが、それのバージョンアップしたものといえそうだ。

今回使用しているプロトタイプはネックの形状、ヘッドの形はシグマ2アンサーと同じで、シャフトも長さも渋野のエースパターと同じ。ただ、唯一異なるのが“インサート”のところ。シグマ2アンサーには溝が入っているが、このプロトタイプにはない。ネックの部分に彫られている“唐辛子”のようなマークも、なにやら意味を持つのだろうか…。

「前のシグマ2に似とったので、練習の時に打ってみていいなと思いました。打感がしっかり、というわけではないかな。自分は打つタイプだから(打感が)優しめのほうが好きだけれど、替えやすかったです」

今週に受け取ると、練習日からプロアマ、初日とこれを使用している。ピンの担当者は「お互いに意見を出したなかでできました。いまのところは良いと聞いています。渋野選手のフィーリングが合えばいいのですが…」と話した。初日は31パットとまずまずの結果だったが、この新相棒が2日目以降の浮上のきっかけになるだろうか。(文・笠井あかり)

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