<ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前情報◇28日◇レイクノナG&CC(フロリダ州)◇6624ヤード・パー72>
昨年、全英制覇含む2勝。さらに新人賞受賞など充実のルーキーイヤーを過ごした山下美夢有が、過去2シーズンの優勝者しか出場できないエリートフィールドで、米ツアー2年目のシーズンを迎える。
1月末の開幕とあって例年よりも、早い始動。「あっという間でしたね。今年は調整というより、トレーニングをメーンにやってきました。下半身、体幹は大事。後半戦に筋肉が落ちたことを感じたので、それを戻す感じ。状態的には結構よくなってるかな」と、急ピッチで体を作ってきた。
「今までは(技術的な)練習の方が多かった」というところからの大幅なメニュー見直しは、1年間、米国で戦ってきた経験を反映させたもの。「スイングはほとんど変わらない。安定したスイングをするためには、1年間を通してブレない体が大事。考え方を変えながら、練習をやるという感じ」。広大な米国ではコース内だけでなく、例えば移動でも体力が削られる。さらに食事面も、日本にいた時と同じように…とはいかない。“体が資本”を痛感している。
そんなオフは、しっかりと英気を養うことにも成功。家族とのハワイ旅行は、いいご褒美になった。「ずっと海外にいるので、日本でゆっくり過ごしたいとも思ったんですけど、家族でハワイに行って、ゴルフをして、暖かいところがいいなと思った。これからのオフは暖かいところで過ごしたいな」。今までは韓国など寒い地でオフの時間を過ごすこともあったが、ここでも“意識改革”。その表情には笑みも浮かぶ。
父の勝臣さん、プロゴルファーの弟・勝将(まさゆき)とはプライベートゴルフも満喫。さらに「偶然会った」と、お笑いコンビ・千鳥のノブとの時間も楽しんだ。「けっこう(芸能人に)会いました。みんな、やっぱり暖かいところで過ごすんやなって」。そんなできごとも、今後のオフの過ごし方の指針になる。「みんな楽しんで過ごせた。いいリフレッシュになりましたし、また来年も来ようという気持ちにもなりました」。すっかりお気に入りといった様子だ。
次のオフのご褒美のためには、今季の活躍が必須。そして当然ながら、技術の部分もおろそかにしているわけではない。「最後はコントロールすること。飛距離もだけど、距離を安定した範囲内に収めれるように。横幅もある程度は大事なのかなと思っている」。生命線のショットにはさらなる磨きをかけていく。またパターでも練習法を工夫。「自分に合う合わないとかも、ずっと考えていなかった。自分がいいと思ったフィーリングが大事」。これまでクラブで解決策を模索してきたグリーン上でも、新たな取り組みが試されている。
米1年目ながら、昨年は8月の「AIG女子オープン」でメジャー制覇。11月の「メイバンク選手権」では2勝目を挙げた。ツアーのポイントランキング2位で最終戦を迎え、賞金もツアー3位の354万5888ドル(約5億3897万円)を稼いだ。まずは今年目指すのも「やっぱり優勝。1勝を挙げられるようにしていきたい」。その積み重ねが充実のオフにつながる。
もちろん「メジャーももちろん、スケジュールに合わせてしっかり体調管理とかもしている。そこでしっかり成績を出せたらいいなと思う」と2つ目となるビッグタイトル獲得も意識。開幕戦から、しっかりと“頂上”を見据える。

