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稲見萌寧はNYで試行錯誤中 「耐えながら成績を出していかないと」

米国女子ツアーの「ミズホ・アメリカズオープン」に出場する稲見萌寧。米ツアー1年目、まだ模索は続く。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年5月16日 12時00分

<ミズホ・アメリカズオープン 事前情報◇15日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

先週の「コグニザント・ファウンダーズカップ」が行われたアッパー・モントクレアCCと今週の「ミズホ・アメリカズオープン」開催地のリバティ・ナショナルGCの距離はわずか25キロ。同じニュージャージー州に位置するが、そのコースの違いにルーキーの稲見萌寧は驚いた。

選手の“通勤用フェリー”からも自由の女神が望めます【写真】

「コースがほぼ逆。芝も全然違うし、同じ州なのによくこんなに違うコースになるな」。フェアウェイの両サイドに木が並んでいたまるで林間コースのような先週から、ベント芝であるものの海沿いに位置するリンクスっぽいコースへと移った。風も「一定で重い」と異なる。そんなところに刺激を受けながら、入念にコースをチェックした。

オープンウィークだった2週間前にスイングを見直し持ち球をストレートに近いドローに変更したが、その後の初戦だったコグニザントーでは初日「77」。ショットがしっくりと来なかったことから2日目にはフェードに戻し「73」にまとめたが予選落ちに終わった。

「やってみないと分からなかった。やっぱりフェードに戻して、それでもっとよりいい感覚を取り入れるために練習するしかない」と話していたが、その試行錯誤は週末を挟んでも続いている。それでも着実に、一歩ずつ前に進んでいるはずだ。

「耐えながら成績を出していかないといけない。“なるはや”で調整できたら。ミスの幅が大きいので、もう少し狙ったところに打てるようにしたい」と持ち球であるフェードの精度を取り戻すことを目指す。海外メジャー「全米女子オープン」前最後の試合だが、「とりあえず今週。予選通過をクリアしたい」。“前哨戦”にも気負いせず、目の前の一打に集中する。(文・笠井あかり)

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