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西村優菜は“優花”と“ぴな姉”から刺激 「自分も頑張ろうと思えた瞬間だった」

米国女子ツアーは年間2試合しかない3日間大会。西村優菜は笹生優花から大きな刺激を受け、大会に挑む。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年6月6日 10時40分

<ショップライトLPGAクラシック 事前情報◇5日◇シービューGCベイC(ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

グリーン脇で見守った、先週の「全米女子オープン」のクライマックスシーンはやはり大きな「刺激」になった。西村優菜は「自分にとってプラスだったし、自分も頑張ろうと思えた瞬間」を今後の糧にしていくつもりだ。

輝く笑顔がトレードマーク【写真】

優勝した笹生優花、そして2位の渋野日向子は、当然ながらよく知る2人。39位という結果になった自分のラウンドを終えた後は、一度ホテルに戻り、そこから再びコースに戻った。「優花も“ぴな姉”(渋野)もいいプレーをしていたので、最後もいたかったし、すごく刺激的な1週間だったと思います」。2度目の全米制覇を果たした1学年下の“後輩”を、最後はウォーターシャワーで祝福した。

2学年上の“先輩”渋野のことは、親しみを込めて“ぴな姉”と呼ぶ。「同い年の人は“しぶこ”って呼ぶけど、そうは呼べない(笑)。日向子ちゃんだと距離感がある感じがして、呼びやすいし“ぴな姉”。かわいくないですか?(そう呼んでいるのは)私だけかも(笑)」。これだけ近い存在の2人だからこそ、なおさらあの結果が及ぼす影響は大きい。

西村自身は先週、試合中にショットの調子を崩し、その立て直しも今週の課題になる。「まだ調整中ではあるけど、景色負けした部分もあったので、できるだけ練習場でイメージしてやりたい」。5日(火)にはハーフを回り、水曜日は5、6日と2日間行われるプロアマに出場して18ホールをチェックした。そして開幕前日は練習場のみでの調整となる。気持ちよくクラブを振るための糸口をつかみたい。

2010年に宮里藍が制しているコースは、6197ヤードと距離も短く、ショートアイアンでチャンスを狙える機会も多くなる。さらに「去年はけっこう硬かったけど、今年は軟らかい」というグリーンでは、より積極的にピンを狙うこともできる。ただポアナ芝のグリーンは軟らかいぶん、よりポコポコとボールが跳ね、アプローチでも「同じところに落としても結果が違う」というのは厄介。「結果は気にせず、自分が打ちたいところに打つという回数を増やして集中できたら」と、それに惑わされずプレーすることが大事になると考えている。

先週の会場から車で約3時間のコースが今週の舞台ということもあり、月曜日は移動のみでしっかりと休養もとれた。3日間大会という日程についても、「メジャーのタフな1週間の後なので逆にラッキー」とポジティブな要素が大きい。

「(全米女子を)アンダーパーで4日間まとめてきた2人は、あの試合ではレベルが違うくらいいいプレーでした。もちろん少しは悔しい気持ちもあるけど、今回はすごすぎて感動のほうが大きかった。いろいろな気持ちになった最終ホール。それを感じられたのはすごくよかった」。初出場だった昨年大会は30位。先週見た光景を、すぐに力に変えたい。(文・間宮輝憲)

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