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弟キャディから得た気づき 政田夢乃が“抑えスイング”で今季自己ベスト『65』

政田夢乃が今季自己ベストの「65」をマーク。首位と1打差の好位置につけた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年9月6日 19時29分

<ゴルフ5レディス 2日目◇6日◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6505ヤード・パー72>

プロ2年目の政田夢乃は7バーディ・ボギーなしで回り、今季自己ベストとなる「65」をマーク。首位と1打差の4位タイで滑り出した。台風15号の影響で大会初日は中止となり、36ホールの短期決戦。あすの最終ラウンドで逆転優勝を狙う。

【写真】きょうの政田夢乃さんはパンツスタイル

アウトの1番から出た政田は、前半2つ伸ばして折り返す。1つ伸ばして迎えた13番パー5できっかけをつかんだ。「ピンまで残り90ヤードの3打目がピン横に落ちてくれて、そこからリズム良く振れました」。13番で1メートル弱のバーディパットを沈めると、難度の高い14番パー3(190ヤード)では「上りのフック目のライン。2メートルに乗せられて良かったです」と、ここでもバーディを奪った。

16、17番でも伸ばすことに成功。「ショットがすごく安定していて、たくさんバーディチャンスにつけられた。パッティングもいい感じに打てました」と危なげないゴルフで好発進を決めた。

ルーキーイヤーの昨年、デビュー戦の「リゾートトラストレディス」で8位タイに入って注目を集めると、8戦目の「NEC軽井沢72ゴルフ」で優勝争いの末、2位タイに入った。シード選手を決める最終戦「大王製紙エリエールレディス」では7位タイに入ったが、メルセデス・ランキング57位でシードには一歩及ばなかった。

今季は注目選手一人として開幕を迎えたが、序盤から思うような成績を残せず、ここまでトップ10入りは1回のみ。オフやシーズン中に取り組むトレーニングで「ドライバーでキャリー10ヤード以上」の飛距離アップに成功したが、その分、横のブレが出るようになり、持ち味の精度を欠いていた。

今週、ショットが復調した理由はいくつかある。「先週のニトリ(レディス)は弟がキャディだったので、自分で考えてゴルフすることを思い出して、その感覚が良かったです。台風の影響で少し休めたのもあって、体的にもいいリズムで振れました」と話す。

「(今週も)自分の考えをしっかり持ってやることで、次のショットに生きるなと思いました」と、帯同キャディに頼りきりにならず、自分で考えるスタイルでリズムを作り出した。

また、今季唯一のトップ10入りとなった7月の「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」では、「あまり考えすぎずにシンプルに」とアドレスを意識していたが、今週は「ミネベアの時が10なら、今は8~9ぐらいに抑えて打っています。それでも昨年より飛距離は5~10ヤードは伸びています」と振る力を抑えて、飛距離と精度を両立させている。

現在のメルセデス・ランキングは72位。「昨年はエリエールで悔しい思いをしたので、そこ(シード)は気にしていきたい。まだトップ10が1回だけなので、まずはそこや優勝を目標にしていきたいと思います」と静かに闘志を燃やしている。(文・小高拓)

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