＜Sky RKBレディスクラシック 事前情報◇15日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部（福岡県）◇6489ヤード・パー72＞
待ちに待ったデビュー戦だ。ルーキーの六車日那乃がレギュラーツアー初出場。「すごく楽しみ。全体的にいい感覚できています」と笑顔を見せた。
プロとして、ようやく迎えた初舞台。アマチュアでは38試合に出場して、19試合で予選を通過している。5度目の挑戦だった昨年のプロテストで涙の合格。ただQTは66位に終わり、ルーキーイヤーは下部のステップ・アップ・ツアーからのスタートとなった。
ステップはここまで3試合に出場。4月の「フンドーキンレディース」では4位に入った。「アマチュアの時よりも気になることが多くなりました。この一打をもっとこうしたいとか、試合の準備でもこうしたら一打でも良くなるかなとか。賞金もありますし」。アマで名を馳せた逸材も、プロとしての自覚をしっかりと持ち始めている。
実は、デビュー戦はもう少し先になる予定だった。29日開幕の「リゾートトラストレディス」（徳島県、グランディ鳴門GC36）の推薦を先にもらっていた。そこからスケジュールを逆算し、2週間ほど前にピアスの穴をあけた。だが、今大会の推薦をもらえたことで、お披露目が前倒しに。そのためいまはファーストピアスとしてシンプルなデザインだが、間もなくすれば、自分が好きなデザインをつけることができる。そんなことも、楽しみのひとつだ。
ほかの同期よりも遅い“開幕戦”になる。吉田鈴、青木香奈子、中村心らルーキーたちが活躍している姿には刺激も受けた。「すごい、うまいなと思っていた。私も負けずに頑張りたい」。その背中を追い、一気に駆け抜けていきたい。
今季の目標は「リランキングを突破して、レギュラーツアーに出て、優勝争いがしたい。ワンチャン優勝もしたい」。第1回リランキングが行われる「ニチレイレディス」までの出場予定は今週とリゾートトラストの2試合で、あとはマンデートーナメント（主催者推薦選考会）でつかみ取るしかない。チャンスは限られており、この初戦の結果がかなり大事になる。
「みんな（同期）と一緒にレギュラーに出たい。予選を通過してトップ10に入ることが目標です」。いつも通りのおっとりした声色に、決意をにじませた。（文・笠井あかり）
