<北海道meijiカップ 初日◇7日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6709ヤード・パー72>
先週、自身初となる海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を戦った永井花奈。得たものは大きかった一方で、リンクスで求められる技術をそのまま日本に持ち帰れるほど、簡単なものではなかった。
予選落ちし、次の日の朝の便で帰国。決勝ラウンドを観戦したい気持ちもあったが、「帰って調整した方が良いかな」と、次なる日本ツアーでの戦いに備え、即帰国を選択した。初めて経験する大舞台。収穫はありつつも、「国内でどう生かすかとなるとすごく難しい」とも話す。
特にグリーン上でそれを感じていた。「傾斜を読んで、重さもある」日本のグリーンに対し、アンジュレーションはあるがほぼフラットなリンクスでは、「しっかりキレイな回転で打ち出す。海外ではオートマチックに確実にそこに打ち出すことが求められる」ということを痛感した。
こうした初めての経験を踏まえ、「日本でもギリギリのところで戦っている自分では、求められる比率が違うような気がする」とも。全英での“お土産”は、すぐに血肉になるものではない。
「私の技術では厳しかった。何を求められているのかが分からなかったので、備えようにも備えきれなかった。実際に試合をやってみて新たにこういうものが必要なんだなというのも出てきたので、経験としてよかった」。こう初の海外メジャーを総括する。
苦戦を強いられた一方で、日本ツアーからスポット参戦した桑木志帆が優勝を果たした。予選ラウンドは桑木の一つ前でプレー。「まず、すごいなと思いました。グリーンで横を見ると必ず、黄色いボールがあって」と、“イエローボーラー”の後輩がグリーンを捉えている瞬間を幾度となく目撃していた。
「自分よりも飛んでいる。全部が一回り、二回りもスキルが上だと思うので対応できているのかなと思いました。自分がそこに行きたいというよりは、もう到達しないんじゃないかと思っている。日本なら戦えると思うので、いかにどう戦うか、自分に向き合うことが大事かなと思いました」
桑木の勝利を称えつつ、まずは自分が戦える場所で、どう戦っていくか。29歳の永井は海外ツアーへの距離感を、冷静に見つめている。(文・齊藤啓介)
