<リゾートトラスト レディス 初日◇28日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6500ヤード・パー72>
昨年、一昨年と2度の手術から復帰した植竹希望が3バーディ・1ボギーの「71」をマーク、今季最高のスタートとなる1アンダー・13位タイにつけた。開幕から予選落ちが続くなど、なかなか結果は出ていないが、「2度とも引退レベルの怪我だったので、プレーできるだけで楽しい」とゴルフができる喜びを感じている。
2022年にツアー初優勝を果たした植竹だが、その後は怪我との戦いが続いた。24年4月に以前から違和感や痛みを抱えていた右股関節唇損傷の手術を受けた。同年中に復帰を果たしたものの、昨年1月にはトレーニング中に転倒し、右手首を骨折した。
「舟状骨というくっつかない骨だったのですぐに手術を受けました。幕が張ってあるので見えないんですけど、部分麻酔なんでウイーンって音が聞こえるんですよ。ヤバいなんか刺されてるって思って震え上がっていたんですけど、無事に終わりました」。植竹は笑って振り返るが、選手生命をかけた手術だった。
股関節のリハビリは続けており、手首にはボルトが入っている。「体の悩みが多いので、スコアを突き詰め過ぎずに楽しんでやった方がいいかなと思っています」。落ち込むと長引くタイプだという自覚があり、気持ちが下がらないように意識しているという。
女子ツアーで一番かっこいい、PGA選手のようと評判だったスイングはちょっとだけマイナーチェンジした。以前は憧れのタイガー・ウッズ(米国)やリズムが合うセルヒオ・ガルシア(スペイン)のスイングを参考にしていたが、「意識だけですけど、今は(ザンダー・)シャウフェレですね」。上半身の力感がなく、それでいてエネルギーがしっかりボールに伝わるスイングを目指している。
「実質2年のブランクがある割にはやれてる方。今季1度だけ棄権してしまったんですけど、怪我とは関係のない体調不良だったので目標はクリアできているのかなと思います」。今大会で予選通過を果たせば、今季4度目。最後までプレーを続ければ、復帰後初の72ホール完走となる(QTを除く)。
「洋芝が好きなんで、明日も楽しんでやりたいです。ターフがスパッと飛んでいくのって気持ちいいじゃないですか? アマチュアみたいなこと言ってすいません笑」。今はまず楽しむことから、植竹は焦ることなく、一歩ずつ復活への階段を上がっている。(文・田中宏治)
