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原英莉花、復帰後の自己評価は「うじょうじょ」 小樽のリベンジで上昇気流へ

原英莉花は3アンダー・暫定7位タイの好発進。「大好き」な小樽で復活ののろしを上げる。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年8月24日 16時47分

原英莉花、「大好き」な小樽で復活を遂げるか
原英莉花、「大好き」な小樽で復活を遂げるか (撮影:福田文平)

<ニトリレディス 初日◇24日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>

昨年大会では初日から単独首位を守ったが、最終日に2打差を逆転された。涙を流したほどの悔しさは、原英莉花の頭のなかに、いまでも残っている。「勝つことでしか(悔しさは)吹っ切れないと思います。安全に攻めがちな自分に勝たないと」。リベンジを狙う今年は、初日に「69」をマーク。首位と3打差の暫定7位タイという好スタートを切った。

もしも原英莉花が秘書だったら【写真】

10番からスタートすると、14番でバーディが先行。だが、名物の16番パー4では2打目が右サイドの池へ。2メートルと寄せきれずにピンチを迎えるが、これを沈めてガッツボギー。

18番もアプローチが寄せきれず、オーバーでのハーフターンとなったが、「自分のなかではティショットの悪いイメージがあまりなかった。後半は5つ潜るぞ」と折り返し地点で気合いを入れ直すと、5メートルを沈めていきなりバーディを奪取した。

「“しょぼん”というか、“サラッ”と振っちゃっていた」という不安定だったショットは、インパクトからフォローへの「スピード感」を意識して復調した。ピンに絡むショットが増え、最後はあとわずかでチップインイーグルのスーパーショットを披露。2連続バーディで締めた。

シーズン中にヘルニア手術を行い、これが復帰4試合目。日々のメンテナンスは欠かせないが、今季自身2度目の北海道戦でも、痛みを感じることなくプレーすることができている。復帰してからはすべて予選を通過し、56位タイ、11位タイ、39位タイとまずまずの成績だが、原は独特の表現で不満をあらわにする。

「この“中間っぽいスコア”をずっと続けたくない。それに慣れたくないというか、1位を見て復帰戦に挑んできたのに、“うじょうじょ”していると、こういう日々を過ごしてしまうメンタルになってくる。それが嫌だなって思います」

自身を過去を引きずらないタイプと形容するが、1年前に小樽で敗れたときは、悔しさが尾を引いた。「本当に悔しかったです。勝てないのかな~って思った時期もありました」。そんなトンネルを乗り越え、そして手術も乗り越えて奮起しているなか、それをきれいさっぱり晴らすためには“勝利”を手にするしかない。

例年とコースコンディションが異なると、見え方や攻め方も変わってくるが、小樽への思いは変わらない。「好きなイメージのあるコースですし、昨年悔しい思いをしたというのもある。いずれにしてもやっぱり、この小樽カントリー倶楽部でいい争いをしたい」と、残り3日間での優勝争いを思い描く。

「どれだけ狙っていけるかを課題にしてやっているので、ガンガン攻めていいスコアを出せたらいいなと思います」。かねて“大好き”と話す舞台。小樽で逆転劇を巻き起こす。(文・笠井あかり)

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