<リゾートトラスト レディス 初日◇28日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6500ヤード・パー72>
正午時点で風速7.2メートル。強風に多くの選手が苦しむなか、飄々(ひょうひょう)とスコアを伸ばしてきた選手がいる。今季未勝利ながらメルセデス・ランキング6位につける荒木優奈だ。ホールアウト後に話を聞くと、風の中でプレーするコツのようなものをつかんだのだとか。果たして、荒木が見つけた風対策の極意とは?
3位に入った今季最初のメジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」がターニングポイントだった。「アゲンストだと対抗したくなっちゃうんですけど、対抗せずに力を抜いて打つコツというか、タイミングをつかめたかなって思っています」。
例に挙げたアゲンストだけではなく、左右からの風にもしっかり対応。この日は後半14番からの3連続バーディで一気にスコアを伸ばした。
15、16番はともに左からの風の中、PWでの2打目だった。「15番は風が強くて、ラインを出していくショットだったので風に乗せて狙いました。16番はドローが出ると思ったので、風とケンカさせました」。15番では3メートル、16番は30センチとショットが冴えた。
決して調子がいいわけではなく、先週はショットが乱れて46位に終わった。これを受けて「今週は毎ショット、イメージを明確にして打つことがテーマ。それも良かったと思います」。終盤までイーブンパーで耐える展開だったが、終わってみれば、首位と3打差の3アンダー・5位と好スタートを切った。
一方で前半の8番パー3ではダブルボギーもあった。「外した場所が悪ければ、すぐにボギー、ダブルボギーになるコース。先週からのショットの調子だと、そういうミスも出ちゃうと思うんで想定内です」。すぐに気持ちを切り替えて、次の9番ではバウンスバックのバーディを奪った。
来週は初の海外メジャーとなる「全米女子オープン」に出場する。「どれだけできるのか、やられるのか楽しみ。レベルが違うと思うので、見つかっていない課題とか、それを洗い出すいい経験になると思っています」。試合ごとに進化を続ける20歳は今季初優勝を飾って、気持ち良く海を渡るつもりだ。(文・田中宏治)
